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「わかってる。待つよ」
「え」
あっさりとAの気持ちを尊重したランギルスに、彼女は素っ頓狂な声を上げた。
「幸い僕達にはたっぷりと時間があるからね。ただし僕の告白忘れた場合は色々容赦しないから」
「流石に忘れないです」
「返事もせずに誰かと一緒になったらその日がアナタの生娘最後の日だから」
「何するつもりですか…いえやっぱり答えなくていいです」
さらりととんでもないことを告白後に言ってのけた。
いや、こっそりと既成事実を作り上げようと企てているユノよりはまだマシかもしれない。
「…いつでも待ってるから。その時に色良い答えが聞けたら、
またAに触れたい」
「！」
まっすぐ目の前の彼女を見て言うランギルス。
やっと落ち着いてきたAの顔が再び火照った。
「……帰ろう、まだ報告も何もしてない」
「………はい」
背を向けて戻るランギルスにAはついていく。
その後2人の視線が、再び交わることはなかった。
その夜、金色の夜明け団の本拠地にて。
女性専用の浴場にAは1人ゆっくり浸かっていた。
ちなみにいつも誰かと入ったりはしない。
彼女は熱い湯が苦手なので、毎度ほとんどの団員が入り終わって多少湯が冷めた頃に入るのだ。
メレオレオナとよく一緒に入る温泉は場所が強魔地帯なので別だが。
「………」
自分の頰を触る。
「あつい……」
錯覚かもしれない。
それでも、まだランギルスに触れられた時の熱が残っている気がした。
「〜〜〜〜っ！！」
“あの時”のことを思い出しただけでも体が熱くなる。
証拠に浸かっていた風呂の湯から湯気が出た。
「治まれ私の心臓……！」
彼女の願いとは相反して体はどんどん熱くなる。
どくどくと鼓動が鳴る。
「……しんどい」
火照った顔のまま、彼女の意識はどんどん遠のいていった。
「妹君、こっちこっち！ここのお風呂すごく広いのよ！」
「…ん？誰かいるの…ってきゃああああああ！！Aが死んでる！！」
「落ち着いてまだ助かるわきっと！！」
「勝手に殺さないでくださいベル、アンディ……」
「「溺れかけてどの口が言ってるのよ！！」」
風呂に入ってきた精霊と妖精によってAは溺死を免れた。
ーーーーー
アンディ
・カザハの妖精
・水属性
・お姉さん気質
・水精霊ウンディーネをアンディーンとも呼ばれることから付けられた
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なな - こちらこそ、ありがとうございます。 (2019年12月1日 20時) (
レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - ななさん» 刺激的なお話ですね！書いてみます。ななさんリクエストありがとうございました。 (2019年12月1日 15時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエストです。夢主の義理の母が、来て夢主の結婚の話をしているところを、誰かが盗み聞きという話って書けますかね。 (2019年12月1日 13時) (レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 柚さん» 刀と驚きでほぼほぼ確定ですね！そうです鶴じいさんです。柚さんコメントありがとうございました！ (2019年11月16日 23時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 人生には驚きが必要だ…!まっまさか!鶴さん!?鶴丸国永こと鶴じいなんですか!? (2019年11月16日 23時) (レス) id: 441c37839d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年9月28日 0時
