双子の精霊 ページ20
「お兄ちゃん
「よーベル久しいな。何年ぶりだ？500年？」
「489年よ！！」
「お、おお」
「ユノくんユノくん凄いですよ。カザハが押されてます」
「状況がわからないのってもしかしてオレだけですか？」
いつものようにAがユノを鍛えている時、ついにユノの中の精霊シルフが完全に目覚めた時が来た。
その数日後、Aはカザハがいる時に一緒に連れて来て、双子の兄妹は再会を果たした。489年ぶりの。
双子で生まれたが妹のベルが精霊シルフとなったので、兄妹仲は悪いのではないかとも思われたが、全くの杞憂だった。
ベルがまさかのお兄ちゃんっ子だった。
が、数百年もの間会ってなかったようなので今は拗ねている。
ベルは頰を膨らませてそっぽを向いた。
「もうお兄ちゃんなんて知らないわ！Aとユノとデートに行くんだから！」
「鍛錬は？」
「そんなの後よ！」
「……確かにそれもアリだな」
「鍛錬は？？」
主が主ならそれに仕える精霊も精霊か。
昨日ベルに「今のユノはAには絶対勝てないわよ」と真顔で言われたばかりのはずだ。
「ユノのメンタルが鋼魔法か何かで出来てるのはよくわかった。だがこの後オマエ達任務だろ」
「次の任務で星を授与されれば、ユノくんは精鋭メンバーになるらしいですよ。いつも以上に気合入れて頑張りましょう！」
Aは両の手で拳を作ってぎゅっと力を入れた。
下民のユノの精鋭入りを快く思っているのは、団長のウィリアムとAくらいだ。
「…はい。必ず“実績”を積んで上に上がります」
「楽しみにしてます」
ユノやアスタが目指すのは魔法帝。
魔法帝になるためには、誰もが納得し最強と言わしめるほどの実力と実績が必要だ。
実力を認めてもらえば人柄を見てもらえて、その後に信頼がついてくる。
だから、魔法帝を目指すユノ達は、実績を積むしかないのだ。
「……そもそも魔法騎士っていつ死ぬかもわからない仕事だってのに、ヤツらは平気で
「当たり前じゃない、ユノとAだもの！ていうかお兄ちゃん私と同じ目線になってよ！どうして
「うるせー結構この体気に入ってんだよ」
「なんで？」
「………Aとウィリアムが好きだと言ってくれた」
「………お兄ちゃんカワイイわね」
「うるせー！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな - こちらこそ、ありがとうございます。 (2019年12月1日 20時) (
レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - ななさん» 刺激的なお話ですね！書いてみます。ななさんリクエストありがとうございました。 (2019年12月1日 15時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエストです。夢主の義理の母が、来て夢主の結婚の話をしているところを、誰かが盗み聞きという話って書けますかね。 (2019年12月1日 13時) (レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 柚さん» 刀と驚きでほぼほぼ確定ですね！そうです鶴じいさんです。柚さんコメントありがとうございました！ (2019年11月16日 23時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 人生には驚きが必要だ…!まっまさか!鶴さん!?鶴丸国永こと鶴じいなんですか!? (2019年11月16日 23時) (レス) id: 441c37839d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HANON | 作成日時：2019年9月28日 0時
