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「A先輩！」
「今平気か？」
「問題ありません。あ、紅茶淹れますか？」
「んじゃもらっとく」
ライアが去った後、Aの部屋に訪れたのは魔法帝から任務を預かったヤミとアスタ。
「一応報告しとく。オマエがぶっ倒れた後に小僧が敵さん2人から、なんで白夜の連中がオマエを狙ったのか聞いた」
「はい」
「白夜のヤツらはこんなこと言ってたっス」
アスタによると、白夜の魔眼の捕虜の2人はこう証言した。
“Aという女は、我らの敵でありながら唯一リヒト様のお心をご理解出来る存在だ”
“リヒト様と同じ思想を持ち、魔法を操る魔法と呼ばれるほどに魔に愛されている彼女をこちら側に引き入れたいと思っている”
「………同じ思想？」
「あーそっか、そん時もオマエは気絶されてたな」
ヤミと白夜の魔眼頭首が対峙した時、彼は自分の目的を抽象的にだが語っていた。
“飢えて死にかけている者がいるかと思えば、食べ切れぬ食物を捨てる者、
魔力の多寡で優劣をつけたかと思えば、高き魔力を持ちながらも生まれを理由に差別される者、
生まれた国が違うことで正義の名の元に傷つけられる者、
そういった歪みから我々は生まれたんだ。
その歪みを 正す為にね”
「“歪み”……」
「オマエは確か、ヴァンジャンスの家の養子になる前は小僧と同じ感じだったんだっけ？」
「え、A先輩下民だったんスか！？」
「あれ、言ってませんでしたか？」
「軽っ！！」
貴族の暮らしよりもむしろ恵外界で暮らしていた方が良かったと思っているAにとって、身分云々については本当にどうでもいいのだ。
「だってアスタくんやユノくんは役に立つどころか王国繁栄に貢献しているのに、まるで役に立たない若しくは立とうとしない王貴族もいるんですよ」
「サラっと毒吐いてる！」
彼女は自国の王に啖呵を切れるほどに肝が据わっている。
さりげなく毒を吐くのは後輩のミモザに似たのか、それとも逆なのかは想像にお任せする。
「ところでオマエ、ここまで聞いて何か白夜の連中について気になったこととかある？」
「…ひとつ、白夜の魔眼の頭首の方についてですが…」
「…オマエも感じたか」
「はい、あの人は…
めっちゃいい匂いしました」
「……、
闇魔法【黒あn
「ヤミ団長ストップ！！！」
ヤミはこの時、彼女が感じた白夜頭首の氣についてだと思っていた。
しかしその期待は見事に打ち砕かれた。
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なな - こちらこそ、ありがとうございます。 (2019年12月1日 20時) (
レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - ななさん» 刺激的なお話ですね！書いてみます。ななさんリクエストありがとうございました。 (2019年12月1日 15時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエストです。夢主の義理の母が、来て夢主の結婚の話をしているところを、誰かが盗み聞きという話って書けますかね。 (2019年12月1日 13時) (レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 柚さん» 刀と驚きでほぼほぼ確定ですね！そうです鶴じいさんです。柚さんコメントありがとうございました！ (2019年11月16日 23時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 人生には驚きが必要だ…!まっまさか!鶴さん!?鶴丸国永こと鶴じいなんですか!? (2019年11月16日 23時) (レス) id: 441c37839d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年9月28日 0時
