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「遅くなってすまない」
遅れてやって来たのは、今や最強の団と呼ばれる金色の夜明け団の団長、ウィリアム・ヴァンジャンス。
「何をしていた…ヴァンジャンス」
「いや…少し手が放せない用があってね…」
「さぞお忙しいのだろう。今期 星取得数No.1のカリスマ団長様は…」
金色の夜明け団は、ウィリアムが団長になってから結成された。
ンフフと笑うゲルドル・ポイゾット団長率いる紫苑の鯱団よりもずっと新しい。
結成されてまだ数年しか経ってないにもかかわらず、古株の団を星取得数で上回った。
「教えてほしいものだね。圧倒的スピードで最強の団と呼ばれるまでに成り上がれた秘訣を…！
君の団に入った者は誰も彼もが予想以上の才能を開花すると聞く…個人の未来を見通す魔法でもお持ちかな？」
煽るように言うゲルドルだが、ウィリアムは動揺する様子もなく当たり障りのない言葉で応えた。
「私にそんな大層な力はない…団員達が頑張ってくれているだけだよ。私の方こそ豪商の貴方に財を成すコツをご教授願いたい」
「ンフフフフ…！それは企業秘密だよ」
結局のところお互いが腹を割ることはなかった。
仮面で顔が見えない2人のなんとも言えない雰囲気をぶち壊したのは、刀の手入れ途中のヤミだった。
「…ずっと思ってたんだけど…オマエの笑い声キモチワリーな」
「…貴様はなぜ今それを言う」
「あとオマエ ボンレスハムに似てるよね」
「………」
遠回しに、いや割とストレートに太ってると言われたゲルドル。
ツッコめばいいのか無視すればいいのか。
ノゼルは後者を選んだ。
「ヴァンジャンス貴様…戦功叙勲式の日何をしていた…？式に自団員が出席する際は団長も同行する決まりのはずだ……代わりにAに行かせたようだが」
「………」
「少し手が放せない用があって、か…？」
ノゼルの言う通り、ウィリアムは先の戦功叙勲式の日は自団員が何人も出席したにもかかわらず、自分は欠席した。
代わりに行かせたAにもその理由は詳しく伝えていない。
都合が悪い質問だったのか、ウィリアムは沈黙した。
「オレはギャンブルしてました。すみませんでした」
「貴様には聞いていない」
ウィリアムの言葉は疑うノゼルだが、ヤミの言葉は信じるどころか切り捨てた。
信頼があるのか無いのか。
「まぁまぁみんなして金さんを責めんなよ。だってオマエ…光魔法使わないもんな？」
「………そうだね…」
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なな - こちらこそ、ありがとうございます。 (2019年12月1日 20時) (
レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - ななさん» 刺激的なお話ですね！書いてみます。ななさんリクエストありがとうございました。 (2019年12月1日 15時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエストです。夢主の義理の母が、来て夢主の結婚の話をしているところを、誰かが盗み聞きという話って書けますかね。 (2019年12月1日 13時) (レス) id: 1a6326dc3e (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 柚さん» 刀と驚きでほぼほぼ確定ですね！そうです鶴じいさんです。柚さんコメントありがとうございました！ (2019年11月16日 23時) (レス) id: 88d49bbab8 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 人生には驚きが必要だ…!まっまさか!鶴さん!?鶴丸国永こと鶴じいなんですか!? (2019年11月16日 23時) (レス) id: 441c37839d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年9月28日 0時
