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ライバルであるフエゴレオンが、目の前の敵にやられた。
戦闘に熱が入るのも当然だろう。
「風創成魔法 “仇の風の抗い”」
Aの攻撃を受け流す魔法が竜巻状に周囲を包囲し、ヤミ達に土煙が来ないようにした。
(この魔法と回復魔法、ノームの魔法は使える…！)
「何だこれ！もう天変地異レベルじゃないっスか！！Aちゃんありがとう！」
「おいフィンラルくん、そろそろ空間魔法一回分は回復したんじゃねーの？」
「！帰るんすね！？そうしましょう！あの方達に任せてさっさと……」
フィンラルがヤミの方を振り返ったが、ヤミの顔は決して、そう決して“帰る”という顔ではなかった。
どちらかというと何かを企むような顔だった。
「確かに魔法騎士団団長は強い。だが…
だから…何かの間違いなんだ…あんな…“魔”に愛されていない魔力のまったく無いただの人間が…あの魔導書を持っているのは…！
早く…あの魔導書もあの子も取り戻さねば」
三魔眼の勝利を信じて疑わない彼の背後から、フィンラルの空間魔法が出没した。
「(さんざん弱らせたんだ、逃がすかよ！！)」
「君ならそう来ると思っていたよ」
ヤミの不意打ちを予想していた彼は、ヤミにカウンターを仕掛ける。
「カウンター！？まずい、ヤミさん！」
「あらら〜ウチの大将ナメすぎたね」
誰もがヤミが不意打ちを狙ったが失敗したと思っただろう。
だが仮にそうだとして、そのヤミが囮だとしたらどうなるのか。
「テメーも大将首狙ってんだろ？さあ来い！」
「なっ！！？」
「「「なぜヤツがそこに！！？」」」
大将首の背後に現れたのはアスタだった。
予想外のことに、ヤミとA以外が驚く。
魔力のあるものは意識的にも無意識的でも、必ずといっていいほど魔の探知を信じる。
それしか対象を感じるすべがないからだ。
だから、アスタを感知できるはずがなかった。誰も気づけるはずがなかった。
アスタには魔力がないから。
氣の探知で視界が遮られる爆煙の中をくぐり抜けてきたアスタは、自身の剣を力いっぱい振りかざす。
「オレが来ると信じてくれてありがとよ。オレは
「諦めないのが……
オレの魔法だァァァァ！！！！」
“魔力無しの下民”の剣は敵大将に会心の一撃を与えた。
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HANON(プロフ) - Amaneさん» 大正解です！母がよく韓ドラを観ていて、そのシーンと台詞が凄く印象に残っていたので使いたいと思っていたんです。Amaneさんコメントありがとうございました。 (2020年2月24日 21時) (
レス) id: cf411dd6ee (このIDを非表示/違反報告)
Amane(プロフ) - ウィリアム様カッコイイ〜！！そして主人公めっちゃ好みです！笑 所で王様の価値の話ってあの韓ドラが元ネタですよね！違ったらごめんなさい…もしそうなら、お話してみたいです笑 いきなりのコメント失礼します！ これからも応援しています！笑 (2020年2月24日 21時) (レス) id: 1a3aa9e49a (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - NONAMEさん» ノゼル団長は大体何やってもカッコいいから素敵ですよね！NONAMEさんコメントありがとうございました！ (2019年9月22日 22時) (レス) id: ed41bbef6e (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - ノゼル様かっこいいいい!!こんなかっこいいノゼル様書いて下さってありがとうございます！ (2019年9月22日 22時) (レス) id: c3aeec0d97 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - いらとやさん» 投票ありがとうございます。私も誰にするか迷っていて、皆さんに決めていただきたいと思ってアンケートを作りました。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年8月11日 8時) (レス) id: ed41bbef6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年6月5日 19時
