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「ふーん、で？それがアンタと何の関係があんの？吟遊詩人にでもなんの？
…じゃあ俺からも小話を一つ…」
ヤミはタバコの煙をスパーっと吐くと、頭首の彼の話よりもどことなく身近に感じるように話し始めた。
「あるところに一人の少年がいました。そいつの親は漁師で小さい時から漁に出されました。そしたら難破してわけわかんねー国に漂着しました。人種や文化の違いからそこでえげつない目に遭わされました。
けれど全員ボコして一団のボスとして君臨しました。おわり」
「…それって……」
「どう？オレのアンサー寓話。ま、オレの半生なんだけど」
「ですよね！」
ヤミとの付き合いが長いAとしては、話の前半部分で既に「…ん？」と思っていた。
明らかにふざけているヤミに、頭首の傍にいたヴァルトスは憤慨した。
「貴様！リヒト様を愚弄するな！！」
「うるせぇぇぇ！！怖ぇんだよお前の顔！！何で顔に線入ってんの！？」
「「えええええ」」
頓珍漢な言葉返しにアスタとAは呆れの声しか出ない。
「異人の君には関係の無い話だったね…。舞台を降りてくれ」
話が終わり、頭首は再び光魔法でヤミを襲う。
((速度が上がった……！))
先程よりもずっと速いスピードで来る攻撃に、さすがのヤミも一目置く。
「フエゴレオンのヤローをやったのもテメーか？」
「……そうだよ。周到に準備した上に罠に掛けさせてもらったがね…」
「………！！」
Aの顔が強張る。
フエゴレオンほどの大魔法騎士に致命傷を負わせることができるのは、団長と同等かそれ以上の力を持つ者だと踏んでいた。
まさか四つ葉の光魔法の使い手だったとは思わなかったが。
「……だろーな。こんなもんであの真面目大王は倒せねー！！闇魔法 “闇纏・無明斬り”」
その日始めて見せたヤミの魔法。
光とは相反する黒い魔を纏った刀が、斬撃となり標的へと真っ直ぐに放たれた。
その一撃は見事に当たり、頭首の頰からは一線の鮮血が流れた。
「リヒト様ー！！」
「卑怯な手でも使わねーと勝てなかったんだろ？
……今度は真っ向からかかって来いや。魔法騎士団団長の力見せてやらぁ！」
異邦人でありながら、王族に匹敵するほどの魔力と強さを誇るヤミ・スケヒロ。
彼の強さをアスタとAは改めて実感した。
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HANON(プロフ) - Amaneさん» 大正解です！母がよく韓ドラを観ていて、そのシーンと台詞が凄く印象に残っていたので使いたいと思っていたんです。Amaneさんコメントありがとうございました。 (2020年2月24日 21時) (
レス) id: cf411dd6ee (このIDを非表示/違反報告)
Amane(プロフ) - ウィリアム様カッコイイ〜！！そして主人公めっちゃ好みです！笑 所で王様の価値の話ってあの韓ドラが元ネタですよね！違ったらごめんなさい…もしそうなら、お話してみたいです笑 いきなりのコメント失礼します！ これからも応援しています！笑 (2020年2月24日 21時) (レス) id: 1a3aa9e49a (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - NONAMEさん» ノゼル団長は大体何やってもカッコいいから素敵ですよね！NONAMEさんコメントありがとうございました！ (2019年9月22日 22時) (レス) id: ed41bbef6e (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - ノゼル様かっこいいいい!!こんなかっこいいノゼル様書いて下さってありがとうございます！ (2019年9月22日 22時) (レス) id: c3aeec0d97 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - いらとやさん» 投票ありがとうございます。私も誰にするか迷っていて、皆さんに決めていただきたいと思ってアンケートを作りました。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年8月11日 8時) (レス) id: ed41bbef6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2019年6月5日 19時
