KingdomHearts ～光を守る者、闇を探求する者～ (ページ10)

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○８*目覚めページ10

ヴェントゥスside

俺はいつの間にか眠っていたらしい。

起き上がると黒い影が見えた

ヴェン「お前は・・・・」

「・・・・少しは強くなったか？ヴェントゥス」

ヴァニタスがそういうと俺にキーブレードを向けてきた。

ヴァニ「・・・・俺はお前が嫌いだ」

ヴェン「・・・俺もだ」

ヴァニ「何で俺は・・・・闇なんだ・・・・お前が闇だったらよかったのに(ｷﾞﾛ」

ヴァニタスが俺を睨みつける。

ヴェン「俺はお前が許せない・・・友達を・・・好きな人を傷つけたお前なんかに・・・・」

ヴァニタスはキーブレードをそっと降ろした。

ヴァニ「・・・・フン・・・・明日、荒野に来い。決着をつけよう」

そう言うと去っていった。

ヴェン「・・・・あれは？」

ヴァニタスが去り際に落としたものを拾い上げた

ヴェン「・・・・花だ」

分かってしまった。

アイツも・・・Aが好きだってことを
闇でも同じで俺だ。
花を毎日のように置いたのも・・・求めているのもアイツ。

Aがきっと好きなのは――――――

ダンッ

机に拳を叩きつける。

悔しい。
初めてそう感じた。

ヴェン「Aは・・・・渡さない」

そう呟くとAを抱きしめた。

ヴェン「A・・・・A」

「・・・・ヴェ・・・・・ン？」

ヴェン「えっ・・・・？」

か細く女の子らしい声・・・・まさにAの声

瞳を開けた。

Aは起きたんだ・・・・

ヴェン「A！」

ギュッ

さらに抱きしめる力を強めた。

貴「痛いよ・・・・ヴェン・・・・私・・・・どうしてたの？」

ヴェン「寝てたんだよ・・・・何日も･・・・》

貴「・・・そうなの？」

ヴェン「うん・・・よかった・・・・」

貴「心配してくれて・・・・ありがと」

ヴェン「・・・・うん」

Aは渡さない。
そう心に誓い、俺はAを抱きしめていた。