vanilla sky

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Yoohei side
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なんとかAちゃんから折り返しの電話がかかってきて
しかも今日来てくれてたことも分かって。



メンバーに面白がられることももう気にしないで
送迎の車に乗せてあげることにした。



遠慮がちな彼女が困惑してるのも知らないフリをして
有無を言わさず切っちゃって

ちょっと強引だったかなとも思ったけど
言った通りいる場所の写真を送ってきてくれた。



メンバーで一番遅く車に乗り込んで
にーやんに声をかける。






「にーやん、こっから真っ直ぐ行って二個目の信号曲がって
この写真のとこ行ってくんない？」


「いいけど、なんで？」


「友達が来てたらしくて乗せてあげたいの。」






車内の全員に納得いってなさそうな顔されたけど
Aちゃんに会えると分かった俺にとって
そんなのは何ら問題ないし気になんない。






「やっぱお前今日変だって。
それに友達って誰？」






車が発進して、いつもなら携帯をいじってるはずの
まーくんに今日で三回目のツッコミを入れられた。






「別に変なんかじゃないし。いつもこんなんでしょ。」


「そこはいいから友達って誰よ。」






メンバーの中では一番内気なタイプだからか
初対面の人が乗ってくることに
多少の嫌悪感と緊張があるのかな？









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