【デスノート】ビターチョコ【L】

はち ページ8

L side



「Lに会いたいんです」



私に会いたい……？


どうゆうことだ…


とにかくいまは私がLということはふせておこう



「どうしてLに？」



「Lならキラ事件の捜査をしてると思ったんです…

顔もなにも知らないけど私は本気でLを見つける気で施設から出てきました」


彼女のほうを見ると目が合った


演技では…ない


「私、頭がすごく悪いんです」


そしてまたﾎﾟﾂﾘと話し出した


信用をしているのかそれとも


何かを探っているのか…


「でも私…


勘はよく当たるんです」



「勘…ですか」



でもこの事件には徹底的な証拠がなければ捕まえることはできない

何を言いたいんだ…


「だからこれも勘なんですけど


竜崎さんがLかなって」



「…!」


キラではなく私の方か…


──ｶﾀｶﾀｶﾀｯ

積み上げていた角砂糖が崩れ落ちる


「私が…ですか」


「あっでもやっぱこれ勘じゃなくて…

そうだったらいいなぁって私が思ってるだけかもしれません」



ヘラリと笑う彼女はどこか寂しそうだった


ここまで話を聞いてしまったら


尚更、私から離れていくなんて許しません


「もし私が…Lではなく


キラだったらどうするんですか…」


「私いま生きてます。竜崎さんはキラじゃありません」



あっさりと返される

最初は警戒心があると思ったが

最初より警戒心がとけて緩んでいる


つまり今のAさんは無防備だ



「Aさん警戒心がとけてます

そんな無防備だと…襲いますよ？」



「…ｯｹﾞﾎﾞｯｺﾞﾎｯ…お、おそいっ？！？！」



飲んでいた紅茶が変なところにはいったのかむせてしまった


表情はそれなりに変えていたが、私にみせた顔は泣いてるとこと普通に無表情


それだけだ


笑った顔もみたがはっきりとした笑顔は見ていない



だが今は…



「顔…赤いですね」


「きっ…気のせいじゃないですかね」


明らかに動揺している


りんごのように真っ赤に染まった表情


……悪くないですね。



「さっきのはほんの冗談です
そんな警戒しないでください」



「真顔で冗談言わないでくださいｯ…!!」



……まぁ


半分は本気かもしれません



Tシャツからチラチラみえる素肌や風呂上りの少し濡れた髪、シャンプーの匂い


相手は17歳

いくら童顔で子供っぽくても普段と雰囲気も全然違う


他の男なら即襲っていたかもしれません



そして私もいちお男です




…負ける時は負けます



───
ドラマ…Lがｱｱｯ…

きゅー→←なな

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