【デスノート】ビターチョコ【L】

なな ページ7

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「いろいろすみません…いま出ました」



お風呂からあがり竜崎さんの服を借りたのだが、私にはかなりサイズが大きかった



ウエストもあわないわけで…ズボンも抑えてなければおちてしまう



パソコンから私へと視線をうつすと、竜崎さんの目はいつもより丸くなった




「大きい…ですね」


「そりゃぁ…大きいです…」




竜崎さんが言ったのはこれだけだった


すぐにパソコンへと視線をうつし何かジッと見ているだけ



ほんと…何してる人なんだろう…




「あれ、自分の服が…」


「いまちょうど洗濯をまわしています」


「え？！」



ワタリさんがそう言ってLのいるテーブルに紅茶と角砂糖をおく


そして少しさきにあるソファーのあるテーブルにもｺﾄﾝと紅茶をおき「どうぞ」と優しく微笑んだ




「い、いただきます…」


ソファーに腰をかけ、おいてある角砂糖を何個かいれ紅茶を喉に通す


私の服…洗濯まで…



そうなると私の服が乾くまで外にいけない…




「ここから出ていっても必ず見つけ出します」



「え？」



ﾎﾟﾂﾘと呟いた竜崎さんの言葉にｷﾞｸﾘ体が反応した




「Aさん…隙をついて出ていってしまいそうなので…先に言っときました」



竜崎さんのほうをみるとﾎﾟﾁｬﾘと角砂糖をカップの中へと詰めこんでいた



動揺しているのがバレないようにまた紅茶を一口飲む




「……出ていくときはちゃんと言いますよ…」



「言っても私は行かせません」




またきっぱりと言われてしまった




「…私は会いたい人がいます」




昨日より落ち着いて話せてる


大丈夫…だよね…



「会いたい人…ですか

その人に会うために施設を抜け出してきたと」



「竜崎さん怖いほどよく当てますね

そうです。絶対に会えない人です。
会えても私は……なんの役にも立たない」



私は今


とても馬鹿なことをしてる


ただ 会いたい その気持ちだけで行動している私は子供だ



「その人に会えたら…その後どうする気ですか」



「１人でキラを探します」



「キラ…？」




変なカップの持ち方をして固まる竜崎さん



もしかしたら竜崎さんがキラかもしれないのに…



こんなことを話してしまって大丈夫かな…

…そんな不安に思うことでもないか



「…私はキラを捕まえたい」



私はまだ生きてる




まだ殺されていない




竜崎さんはキラじゃない




「Lに会いたいんです」




ほんの小さな期待をこめて小さく呟いた




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