▽過去ー泣いてええ ページ25
北side
…………は？
どうゆうことや。
Aも固まってもうてる。
北「……っ先生、もう少しちゃんと説明してもらわんと。」
なんとか声を出せた。
俺がこう言うたら、Aもウンウンと首を縦に揺らした。
先「そうやったな。
……宮崎さんは、今自分だけでは歩けへんねん。
もし誰かの力貸してもろても、一，二歩歩いたら痛みに耐えきれんとこける。
そんで、この怪我が治るんは早て半年。
無理なんかしたらそれこそ二年はかかるで。」
北「なら、安静にして半年で治してもうたらええやないですか...！」
先「考えてみぃ、北君。
半年間バレーでき......いや、半年間何もできひんのやで。
今までずっと仲間と一緒に過ごしてきた人からしたらどんなにつらいことか。
ましてや、宮崎さんが我慢出来ると思うか?」
いや、無理や。
Aには無理や。
今までのAを見てきたら分かる。
先「……そやから、言うとんねん。
早て半年っちゅうことは、普通やったら一年ぐらいや。
そんだけ歩いてなかったら、一年はリハビリせなあかん。
で、もう一年様子見てマネージャーしてええかどうか決める。
これで三年や。」
貴『そんなっ……！』
北「っ……！」
何も言い返せんかった。
少しの間沈黙があって、先生が「また来るわ。」言うて病室から出ていった。
俺はAに何て言葉をかけたらええんか分からんかった。
貴『……なぁ信介。』
北「！
……何や？」
貴『私…そんな大変なことしてしもたんやろか。
あん時、あの子助けて良かったんやろか。
気付いてへん振りしとったら良かったんやろか。
……もう、分からんなぁ。』
北「っっ……！！！」
そんな笑顔見せんなや。
上手く笑えてへんのに、無理に笑おうとすな。
北「……A。
笑たない時は笑わんでええねん。
泣きたい時は泣いてええねん。
俺の前ぐらい自分隠すな。」
貴『っっ……！』
そう言うやいなや、途端に顔をくしゃくしゃにして俺に抱き付いてきた。
俺は反射的に抱き締めていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 976人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マロニー - 北さん相変わらずカッコエエ (2021年6月26日 10時) (
レス) id: c83dabd010 (このIDを非表示/違反報告)
nozomi(プロフ) - 彩嘉さん» これからも頑張ってください！ (2020年7月31日 23時) (レス) id: 06d0ee66c1 (このIDを非表示/違反報告)
彩嘉 - いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございます！いちゃいちゃも入れようと思ってるので、頑張ります！ (2020年7月31日 0時) (レス) id: 4d9f7948b8 (このIDを非表示/違反報告)
nozomi(プロフ) - 彩嘉さん» 合同合宿…嬉しすぎます！！！私の案使ってくれて本当嬉しいですありがとうございます！ (2020年7月30日 23時) (レス) id: 06d0ee66c1 (このIDを非表示/違反報告)
彩嘉 - nozomiさん» いいですね！あ、それって白鳥沢とだけって事ですか？それとも、何校かいる中の一つが白鳥沢って事ですか？理解力無くてすみません…… (2020年7月27日 0時) (レス) id: 3b2587e114 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宮.彩嘉 | 作成日時：2020年6月28日 0時
