なんか変 ページ6
次の日も赤羽はずーっと暗殺をありとあらゆる方法で仕掛けていた。
子供かよって感じだったけど。
おかげで私はずっと殺せんせーの観察をすることが出来た。
私の思った通り殺せんせーに目につけられたら、いくら優れた暗殺者でも、暗殺者のトップレベルじゃないと通用しない。
殺せんせーは生徒を見捨てない性格なのは分かった。
だから私なら、
崖から飛び下りて助けに来るところを打つかな。
赤羽もそう思っていたようで。
でも失敗に終わった。
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帰り道、赤羽と合流して帰った。
『見てたよ。ことごとく失敗したね。』
「もういいんだよ。次頑張るから」
『そっか。』
『(大人になっちゃって笑)』
するといきなり赤羽が目の前に立った。
真剣な眼差しで、私の首元を見ている。
『い、いきなりどうしたの?』
すると、急に抱きついてきたのだ。
『え、あ、あの赤羽??』
赤羽は首筋に顔を近づけて、ゴクッと唾を飲んだ。
数秒経ってから、
「わりぃ、ごめんな。なんでもないよ」
と、離れて言った。
動揺している私をよそに、カバンからいちご煮オレを出して飲んでいる。
『わ、たし、ここ曲がって帰るから!じゃあね!』
赤羽の返事も聞かずに走って帰った。
『(何なのあいつ…)』
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作者名:karia | 作成日時:2019年7月30日 10時