吸血鬼 54 ページ5
ｰAside
壱馬さんを屋敷に運んでから、名前を知らない2人が敬浩さんと将吉さんだと判明した。
敬浩「壱馬の様子がおかしかったから、来てよかったよ。」
敬浩さんの横で将吉さんも頷く。
健太「ていうか、なんで山彰の一言であの人たちどっか行ったの？」
敬浩「お前知らないのか？
山彰、この中で一番年上だぞ。」
陸、健太、瑠唯「えっ!?」
健太「山彰何歳!?」
彰吾「本当は600じゃけど、稀血結構飲んだけぇ。
多分1000は超えとる。」
陸、健太、瑠唯「!?」
皆が話している間、私はずっと壱馬さんのそばで、彼の手を握っていた。
壱馬さんを貫いた杭の傷は既に癒えていて、将吉さんが言うには私の血を飲ませたのがよかったらしい。
稀血は100年生きただけの力を得ることは壱馬さんから聞いて知っていたが、回復も早くなることは知らなかった。
A「…壱馬さんはいつ目を覚ましますか？」
将吉「分からない。
明日かもしれないし、1年後かもしれない。
…もしかしたら、このまま目を覚まさない可能性もある。」
A「…。」
ダメだ、泣くな。
強くなるって決めたんだから。
慎「…Aちゃん。」
A「大丈夫、私は待つから。
元々壱馬さんが帰って来るまで待つつもりだったもん。
壱馬さんが目を覚ますのが10年後でも100年後でも1000年後でも、私は待つよ。」
そう言って、私はそっと壱馬さんの手を握った。
そのまま頬に押し当てる。
…冷たい。
だけど、彼の心が誰よりも温かいことを私は知っている。
壱馬さんが目を覚ましたら、笑顔でおかえりなさいと言おう。
そして、この気持ちを伝えよう。
泣かないと決めていたはずなのに、涙が1粒、頬を伝った。
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ありさ(プロフ) - とっても面白かったです！2人のこの先もとっても見たいです！二部作目も楽しみにしています！！！ (2020年9月3日 16時) (
レス) id: 1d0c204c04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - とっても面白かったです。すごくキュンキュンしました(^^)第2部も楽しみにしています。 (2020年6月28日 9時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 引き込まれるお話で、とっても面白かったです。第2部も楽しみにしております！ (2020年6月28日 0時) (レス) id: d77e8b9916 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - すごく引き込まれるお話で、毎回の更新を楽しみに見ておりました。第二部も楽しみにしております！頑張って下さい。 (2020年6月27日 21時) (レス) id: 351cfe8a45 (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - すごくいいお話で、第二部も読んでみたいです！ (2020年6月27日 11時) (レス) id: 7d566cc079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2020年6月13日 15時
