貴方の隣で。

#7*o.side ページ9

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いつの間にか離れていた手をそっと握られる。
ちっちゃくて、白くて、柔らかくて、この前『バイト中に使うアルコールのせいで手荒れが酷い』って言ってたけどそんな頑張ってる証の手が、Aちゃんの手が好きで、少しだけさわさわしてその小さい手を包み込む。



『さっきはごめんね…？心配しなくても、私は太志くんが一番だよ。太志くんといればずっとドキドキするし、バレーしてる時のかっこいい太志くんも、おうちにいる時の可愛い太志くんも、え、えっち…、してる時の太志くんも、……ぜーんぶ、大好きだよ？』



｢…………｣


本当に、なんでそんな可愛いこと言うのかな、この子は。全然自分のこと分かってない。自分がどれだけモテるかとか、そういう一言一言がどれだけ俺を煽るかって事も。

そのまま起き上がってじっとAちゃんを見つめる。


『？』

って頭にはてなマークを浮かべるように首を傾げる。それも可愛いし、傾げた時に浮かび上がった首筋に髪の毛が滑り降ちるのが扇情的で、自分のソレに熱が集まるのを感じた。




｢じゃあ今日寝かさないから｣




そう一言だけ呟いて俺はAちゃんの首筋に噛み付いた。





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