貴方の隣で。

#25 ページ30

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『なん、で……今日はりょ、に泊まってって……』


ケホケホと出る咳と痛む喉に顔が顰む。



｢なんでって、…風邪ひいてつらそうな彼女置いて1人で寝れるわけないでしょ｣


そう言ってそっといつもより優しく抱き締めてくれる小野寺くん。

胸がきゅーっとなって、嬉しいけど、『だめだよ……小野寺くんもーすぐ試合あるんだから、』と身体を離す。




｢じゃあ寮に戻ってもいいの？｣



そう聞かれるとうん、と即答はしづらいが、スポーツ選手の彼女としては風邪を移すわけにはいかないし、体調管理をしっかりするのが務めであって、渋々『ん、いいよ、……っていうか、移るから、ここにいたらだめ』と言う。




｢でも……、行ってほしくない、って顔してるよ｣


ってまた頬を撫でて優しい目で見つめる小野寺くんに、また涙が溢れる。



『……っ、うぅーー……』





｢俺は素直な子の方が好きだけどなぁ｣



そう言って顔を近づける。



｢……戻ってもいいの？｣




『…………やだ』



首を横に振れば、｢いい子｣って頭をぽんぽんされて、顎を持ち上げられる。



何されるか分かって『それはだめ、』って顔を背けるけど小野寺くんはそれを許してくれなくて、少し触れるだけのキスを落とされた。





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*なーこさんからのリクエストです！
→弱ってる彼女ちゃんを看病する小野寺くん
です。看病してないですね。甘やかされただけです…
しっかり看病するストーリーもいつか書けるように頑張ります( ; - ; )
リクエストありがとうございました！

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