貴方の隣で。

#23 ページ26

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｢あ、そういえば俺今日Aちゃんと話した｣



全日本の練習日の休憩中、思わぬ爆弾発言をしてくるマサさん。



｢は、え、どこでっすか｣


｢顔怖い、｣


って笑いながら言うマサさんだけど気が気じゃない。


｢午前中にスタバ行ったら普通にいたから話しかけた｣


テーピングを巻き直しながら話す爽やかなこの成人男性は全日本の中ならAちゃんが一番好きな人で、｢な、に、話したん、です…か｣なんて吃る。



｢何って…うーーん……可愛いねって｣



｢な、に！……人の彼女口説かないでください…｣


｢だって可愛かったから、そう言った時の反応も可愛かったけどね｣


この人は本当に……、はぁ、って思わず溜息がもれる。


｢俺Aちゃんがフリーだったら狙ってたんだけどなぁ｣

｢っ、駄目！っすよ！｣

｢大丈夫だって、Aちゃん、口を開けば太志の話してたよ｣


左手をにぎにぎしながら巻きのチェックをするマサさんに前のめりで｢どういう事ですか｣って聞く。



｢最近どうなの？って聞いたら｣



“ 順調…？です！でも毎日小野寺くんのことどんどん好きになってて……ちょっと怖いです ”



｢って言ってたぞ、ほんと愛されてんなぁこのやろー！｣


頭をわしゃわしゃされる、……顔のニヤけが抑えられない。




｢……大事にしてやれよ｣


最後にそう頭をぽん、とされて、


｢当たり前っす｣


と強く頷いた。


あーー、今日は寝かせられないなぁ……。





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*むぎちさんからのリクエストです
→柳田くんとのお話(？)
直接の絡みはないんですけど知らないところでこんな話されてたら嬉しいですよね、って話です

＊お知らせ※追記有必読→←#22

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