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#22 ページ25

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ホテルに行く前に急いで自宅へと足を運ぶ。



でも電気がつくリビングにAちゃんはいなくて、Aちゃんの部屋と、お風呂場と、トイレと、ベランダと、家の中を探し回る。



「Aちゃん、!」



家中を探しても見つからない彼女に、不安がどんどん募る。



頭を抱えてどこに行ったか脳内を巡らせると、微かに聞こえる鼻を啜る音。




それは俺の部屋からで。



急いで扉を開ければベッドの上に座り込んで涙を流すAちゃんがいた。




いてくれたことによる安心と、泣いていることによる疑問で、頭がこんがらがる。



「Aちゃん、?どうしたの?」


ベッドの端に座ってできるだけ優しく声をかけるがAちゃんは首を横に振る。


頭を撫でようと手を伸ばす。



『、やっ……!』



伸ばした手は振り払われて、空中を彷徨う。



拒否されたことが信じられなくて声が出ない。



「……、おれ、なんかした…?」




『ちが、……っ、違うの…ごめんなさい、やだ……』


さっきは振り払ったのに、懇願するように俺の腕に縋り付いてくるAちゃん。



「何があったか言える……?」



抱き締めてまた優しく声をかければ頷いてぽつぽつと話し出す。




『……おのでらくんに、ファンが増える、の、嬉しいけど、可愛い子がたくさんいて…、私なんかが小野寺くんと一緒にい、て……』



そんな事を言いながらまたしゃくり上げるように泣き出すAちゃんに愛おしさが込み上げて、抱き締める力を強める。


小さくて、可愛いその身体に、どれだけの負担と不安を背負わせてしまっているんだろうか。



「俺は、誰がなんと言おうと、Aちゃんがどんなに不安がろうと、Aちゃんだけが好きだよ」


『……ん、』



「Aちゃんが思ってる以上に好きなんだよ、いつも、俺の愛でいつか壊しちゃいそうで、怖いくらい、好き」
『わたしのほう、が…小野寺くんのこと好きだもん…』



また、可愛すぎる台詞に心臓が締め付けられる。




「Aちゃん、愛してるよ。……どうしたら不安じゃなくなる?」




『…いっぱい好きって言って、いっぱいぎゅーして、』



「そんなの、簡単すぎるよ、……好きだよ」



『私も、太志くんだいすき、』



「かわいすぎ、反則……、」





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RIO - 小説読ませてもらいました!小野寺くん甘々でイイですよね〜笑更新待ってます!! (2021年10月11日 23時) (レス) @page31 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらいました!小野寺くん甘々でイイですよね〜笑更新頑張ってください!! (2021年10月11日 23時) (レス) @page31 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Kayokoyuki(プロフ) - なんなんですか!この素晴らしい作品!!笑 ドキドキキュンキュンが止まりませーん!! (2020年8月27日 22時) (レス) id: 2c9453d333 (このIDを非表示/違反報告)
なーみ - いつもキュンキュンさせてもらってます!すごいいい作品ですね!これからも頑張ってください! (2019年11月10日 21時) (レス) id: 3876ec7318 (このIDを非表示/違反報告)
みに - デートも中編で見たいです! (2019年11月2日 15時) (レス) id: 4b4ae7edc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろる | 作成日時:2019年10月3日 18時

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