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小野寺くんと外で待ち合わせなんてすること、年に数回しかなくて、小野寺くんが練習終わりにそのまま映画行こって言うから映画観の前で待ち合わせ。
別に一緒に住んでるんだから家から一緒に行けばいいじゃんって思うかもしれないけど、待ち合わせってなんか特別な気がして、私が前に待ち合わせしたいってわがまま言ったら小野寺くんは快諾してくれてたまにこうして待ち合わせをする。
待ち合わせ時間の20分前には着いていて、彼氏を待つのってドキドキするな、なんて初々しい気分になりながら小野寺くんが来るのを待つ。
すると、｢おねーさん、ちっちゃいね〜可愛いぃ〜、誰かと待ち合わせ？俺とご飯行かない？｣なんて、よくありがちなフレーズが聞こえる。
スマホから顔をあげれば金髪のチャラそうな男。
多分身長は170前後で、心の中で『うわ、ちっさ』なんて思う。
『すみません、彼氏と待ち合わせしてるので』
って苛立ちを含めた声で言えば｢えー？でもお姉さんもう10分くらいここにいない？待たせる彼氏なんて置いて行こうよ｣って腕を掴まれる。
気持ち悪い、
『っ、や！』
反射的にそう思って腕を振り払おうとするが到底男の人の力には適わない。
通行人も見て見ぬふりをして通り過ぎる。
やだやだやだやだやだやだ気持ち悪い。
小野寺くん以外の人に触れられるのがこんなにも気持ち悪いなんて思わなくて思わずじわりと涙が溢れる。
｢泣かないでよ〜｣
男はそう言いながら涙を拭こうと私の顔に手を伸ばす。
｢……触んな、｣
いつもの距離から低くて、愛おしくて、でも怒りの籠った声が降ってくる。
男の手を払って大きな身体で私を包み込んでくれる小野寺くんに更に涙が溢れる。
『お、のでら、くん……』
男は小野寺くんを見上げて、怖くなったのか唖然としながらこの場を立ち去った。
｢ごめん、遅くなって…、痛いとことか、、ない？｣
しゃがみこんで優しく私の顔を包んで目を見つめてくれる小野寺くんに、ぶんぶんと首を振る。
｢よかった……もう、ほんと、心配になる……｣
安堵の溜息を零した小野寺くんは私の手を取って｢ごめんけど今日は映画は無し｣と言って家の方向へ歩き始めた。
『っえ…』
不思議に思って小野寺くんを見上げれば｢……消毒しないと気が済まない｣と耳元で囁いてまた歩き出した。
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RIO - 小説読ませてもらいました！小野寺くん甘々でイイですよね〜笑更新待ってます！！ (2021年10月11日 23時) (
レス) @page31 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらいました！小野寺くん甘々でイイですよね〜笑更新頑張ってください！！ (2021年10月11日 23時) (レス) @page31 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Kayokoyuki(プロフ) - なんなんですか！この素晴らしい作品！！笑 ドキドキキュンキュンが止まりませーん！！ (2020年8月27日 22時) (レス) id: 2c9453d333 (このIDを非表示/違反報告)
なーみ - いつもキュンキュンさせてもらってます！すごいいい作品ですね！これからも頑張ってください！ (2019年11月10日 21時) (レス) id: 3876ec7318 (このIDを非表示/違反報告)
みに - デートも中編で見たいです！ (2019年11月2日 15時) (レス) id: 4b4ae7edc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろる | 作成日時：2019年10月3日 18時
