貴方の隣で。

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試合終わりには帰りを待つって聞かない友人と一緒にバレー部員が出てくるのを待っていて、お目当ての人が出てくると私を置いてけぼりにする友人。


小野寺さんは出てこないなって思いながらぼーっとしてると後ろから｢ほら！太志くん来たよ！｣って背中を押され、気付いた時にはもう目の前に貴方がいて。


さっきまでずっと目で追っていた人が目の前にいて、しかも、めちゃくちゃでかい。小野寺さんも不思議そうにしてるし。迷惑じゃんこんなのって頭の中ぐるぐるしてたら上から｢ちっちゃ……｣って声が降ってくる。



『えっ、あ、……』


｢あっ、ごめんなさい｣


『いえ！全然！えっと……さっきの試合、見てました。

か、……かっこよかったです』



なんて、初対面の人に変なことを言ってしまって咄嗟に謝る。


『ご！ごめんなさい……！』


｢いえ、えっと、ありがとうございます……？｣

語尾にはてなマークを付けた小野寺さんが可愛くて。


『ま、また見に来ます！』

って本当に来るかも分からないのにその言葉を残して友人を引っ張って駅まで向かった。





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これが私と小野寺くんの出会いで、結局何度か友人と試合を見に行ったりしてる間に連絡する関係になって知り合って1年くらいで付き合うことになった。





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