龍神の異端児 1

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テレビであなたのプレーをみてから


リハビリをしながら


ずっと


ずっと


あなたのサーブを真似して。


スパイクのフォームを見て。


ディグの安定感に惚れて。


僕の生活はあなたとバレーボール1色になりました。


その話をするとさりちゃんは









｢Aは、石川くんが好きなんだね｣









と、言いました。


そこで僕は憧れを通り越している事に気が付きました。


でも、関係はありません。


あと1年すれば


あの“石川祐希”とバレーができるのだから。


中学3年生の時は


怪我のせいで同学年と仲良くなれず


ベンチ外でした。


1年生の時のレギュラーだけが


中学での戦歴でした。


星城高校に進学したらもう


そこは天国のようでした。


僕には輝かしい経歴がありませんから


一般で。自力でバレーボール部に入部しました。


初めてあなたに会った時









石川「キャプテンの石川です

今年も三冠目指してるんで。

よろしくお願いします。」









絶対にこの人を日本一にしようと思いました。


それから祐希さんもご存知の通り


国体でまさかのメンバー入りをさせて頂き


同じコートに立ちました。


祐希さんが卒業してから


少しずつ調子が悪くなりましたが


チームを気にかけてくれていることを知って


調子を戻す事が出来ました。


僕が3年の時には


ありがたいことに


祐希さんと同じキャプテンをさせてもらいました。


でもうまくいきませんでした。


2年連続三冠を取った石川祐希はもういません。


僕達のバレーは失速。


本戦へ出場したものの


結果は2回戦敗退。


その試合後


時限爆弾のように


そのうちの一つが爆発し


それが連鎖していくように


怪我と疲労により


僕はセンターコートに倒れました。









｢逢坂、挨拶行こう。｣

『う゛ん゛、、、！！！！』

｢まだ国体と春があるから。｣

｢ここから俺らはまだいけるからな。｣

『う゛ん゛、、、、！！

ぐすっ、、


応援ありがとうございました、、！！！！！』

｢｢｢ありがとうございました！！！！｣｣｣



｢よし、、、帰ってすぐに反省会するぞ。｣

｢逢坂？｣

｢どうした、逢坂？行くぞ？｣

『(フラｯ、、、)(バタン)』


｢おい！逢坂！！！！！｣

｢起きろ！！！｣

『あ゛あ゛ｯｯ、、、痛い、、っ、！！
う゛ぐっ、、くっ、、、』

｢すみません！！！
すぐに担架お願いします！！！｣








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