24 ページ26
．
ISHIKAWA side
あの日
Aと再会してから
俺とAの距離はほとんど変わらなくて。
近すぎず遠すぎずを保っている。
必要があれば話すし
身体のメンテもしてもらう。
けど、それ以上でもそれ以下でもない。
どうして何も言わずに消えたのかも
代表活動で共にすごして気付いた
Aの身体中の傷の事も聞けずにいた。
それでもAはバレーが好きで。
楽しそうにバレーをするAは
ほんとうにキラキラしていた。
自主練でサーブ入れて欲しいって言ったら
しぶしぶではあるけれど
サーブもスパイクも
なんならレシーブまでやってくれる程には
チームと仲良くなっていた。
でも、勝てない試合が続いて
ものすごく自分を追い詰めていたのも知ってる。
それでもオリンピックは4年に1度やってくるし
メンバー選考があるのも分かる。
悩みに悩んで。
最後には決められなくて
監督や他スタッフ達に
判断を任せたそう。
それでも日本を離れられないのは
まだAが俺たちを勝たせてあげられてないから
って言うのを深津コーチから聞いた。
俺がいつも通り代表活動を終えて自チームに帰ると
Aはトレンティーノから
ルーベ･チヴィタノーヴァに移籍していた。
また何も言わずに。
どこかへ行ってしまう。
prrr....
「ねぇ、マサさん！！！！
Aがっ、、！
どう、、なんでだろっ、、、！」
柳田「チームからの発表か、、
ってか、日本が何時だと思ってんだよ。」
「でもっ、A、、」
柳田「そう慌てんな。
会えない訳じゃないだろ。
Aだって
“勝てない日本”
を変えたいと思ってくれてんだよ。」
「でも、また、何も言わずに、、、、」
柳田「あ、そうだ。
お前にAから伝言貰ってんだよ」
「は、？伝言？」
『しばらくはチヴィタノーヴァにお世話になります。
もう負けさせません。
もう一度だけチャンスを頂けたらと思います。
来年日本でお会いしましょう。』
柳田「だって。」
「来年ってどういうこと、、？
今年の代表戦は？」
柳田「監督と俺とAで話した。
今年の代表には来ないって。」
「、、、、、なんで、、」
柳田「Aの覚悟だって。
信じて待ってろ。
今のお前が1番出来ることだろ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 442人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し67627号(プロフ) - 星熊さん» え、嬉しいです(語彙力)作者の想像でしかないんですが激重イシカワ大好きなんです笑 (10月12日 21時) (
レス) id: fcba320dcb (このIDを非表示/違反報告)
名無し67627号(プロフ) - たまゴリラさん» コメントありがとうございます！歌を知ってくださっている方がいてめっちゃめっちゃ嬉しいです( ; ; )これからもよろしくお願いします！ (10月12日 21時) (レス) id: fcba320dcb (このIDを非表示/違反報告)
星熊(プロフ) - あ、好きです（語彙力） (10月12日 20時) (レス) @page34 id: 2b88fde2fe (このIDを非表示/違反報告)
たまゴリラ(プロフ) - 青字の歌詞が推しグルの歌な挙句に大好きなバレーのお話とても楽しく読ませていただいてます！！ (10月10日 22時) (レス) @page27 id: 08b1ef9ac5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し67627号(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！見つけて頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いいたします( . .)" (10月10日 7時) (レス) id: fcba320dcb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：貴様 | 作成日時：2023年9月15日 22時
