Valentine × 30 ページ30
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北人先輩を見送ってから早5時間ちょっと
お客さんの量も大分少なくなってきて
ママがもういいよって
小さなカップに入れた私なりに頑張って作ったクリーム
ガトーショコラはちゃんとケーキ入れる用の箱に入れて
まぁ、1人分だけど。
手にワックスをとって
もう一回巻いていた髪を戻す
つけていたアクセサリーも元に付け直して
暗くなったパティスリーに足を踏み入れる
今日はなくなり次第終了の日だったみたいで
私が終わる2時間前ぐらいには終わってた
壱馬先輩、いるかな。
壱馬母「あ、Aちゃんいらっしゃい」
A「ふふ(笑)お疲れ様です今日も忙しかったですね」
壱馬母「大変だよね〜でも幸せそうなお客さん見るとこっちも幸せもらうからね〜」
A「同じくです(笑)」
カフェスペースのイスは
全部テーブルの上に乗っていて
キラキラ光るショーケースも暗いまま
キラキラの照明も暗いまま
壱馬母「壱馬ならまた多分寝てるんじゃない?キッチン」
A「また?笑」
壱馬母「ベッド入ったら朝まで寝ちゃうんだって(笑)今日はAちゃん待つためにここにいるって言ってたけど?」
A「..........そっかぁ(笑)じゃあ行ってきますね」
従業員の人たちが通り抜けるようの道を
キッチン側に通り抜けると
キッチンの一部が照明で照らされていて
また何か考えてたのに寝ちゃったのか、なんて。
机にたくさんのデザインが書かれた紙
その上に腕を枕代わりにして左側向いて寝てる
パッとついた携帯のロック画面は私と先輩のツーショット
制服も営業終了のサインか上3個は開いてる
家のために一生懸命なところ
勉強熱心なところ
寝顔はあどけないところ
未だに抜けない関西弁
チャラそうに見えて優しくてかっこいいところ
..........私のこと、大切にしてくれてること
誕生日にあげたばっかりのピアスつけてくれてるところも
全部全部、好きなんだよ。
A「..........かずませんぱい、」
先輩の左側に椅子を持ってきて
同じ体勢で右向いて
震える手を恐る恐る伸ばす。
その手が頰に触れた時。
私は相当な想いを彼に向けているんだ、と。
壱馬「また寝込み襲おうとしてる、?」
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Kom.(プロフ) - ポムさん» ありがとうございます( ; ; )嬉しいです!! (2019年3月26日 8時) (レス) id: 43390e139f (このIDを非表示/違反報告)
ポム(プロフ) - 久々に小説に没頭して幸せな時間を過ごさせてもらいました!ありがとうございました(^^) (2019年3月25日 23時) (レス) id: 55cb29de3a (このIDを非表示/違反報告)
Kom.(プロフ) - 瑠菜さん» ありがとうございます(^_^)こんな高校生活、夢に描いてたけど実際そう上手くはいかないし思ってたのと違いますよね(笑)ファンだなんてありがとうこざいます嬉しいです!頑張ります!! (2019年3月14日 23時) (レス) id: 43390e139f (このIDを非表示/違反報告)
瑠菜(プロフ) - 読みながらこんな高校生活送りたかったなって思いながら浸ってしまいました。胸きゅんなシーンたくさんでにやけながら読んでました笑 これからも更新頑張ってください!密かにファンです。笑 (2019年3月14日 22時) (レス) id: 009eb1d3ca (このIDを非表示/違反報告)
壱愛(プロフ) - Kom.さん» そうなんですね( ; ; )その時は楽しみにしてますヽ(*´∀`) (2019年3月14日 20時) (レス) id: 54edd33d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kom. | 作成日時:2019年3月7日 8時