Valentine × Kazuma Kawamura

Valentine × 29 ページ29

・









・









・









壱馬「北人、もっと優しくやって」




北人「壱馬の説明雑すぎてわかんない」




壱馬「はあ？そんなん簡単すぎて誰でもすぐできんのにこんなに時間かかんの北人だけ」




北人「..........壱馬やってよ」




壱馬「意味ないやろ(笑)」




北人「もっと優しく教えてよ！」








壱馬先輩の家のキッチンに北人先輩が入り、


壱馬先輩は店売り用のものをいつも通り作ってる


その横で真剣な表情で頑張る北人先輩




こんな簡単なので苦戦してる人、見たことないけど(笑)








A「北人先輩、両手使わないと無理ですよ。こっちもあるから早くしましょう。」




北人「壱馬もAも俺のこといじめないで！」




壱馬「俺らが言ってんのは一般常識的に、やけど？」




A「早くしないとデートの時間になっちゃいますよ〜」




北人「わかったからもう！黙ってて、」







壱馬先輩と私の笑い声が響くキッチン



昨日の夜作った壱馬先輩用のやつ


まあ、北人先輩の心理もわからなくもないけど








北人「どう壱馬、こんなもん？」




壱馬「あ、いいんちゃう？少し置くからAの方がやってくれば？」




北人「..........はーい。」









・









A「いつもはその人の雰囲気とかその人について色々聞いたりしながらやってるんですけどわかるからいいや。どんな色がいいとかありますか？」




北人「あったかい色がいい。オレンジとか？」




A「あー確かに、似合うかも。」






暖色系の花が集まってるところに手を伸ばして


適当に見繕って先輩の前に出す






A「こんなもんでどうでしょう？」




北人「うん、かわいいイメージに合うと思う。」




A「じゃあ下の方切っちゃいますよ？もう戻れないですからね？」




北人「待ってそれは俺にやらしてくれないの？」




A「傷だらけになりますよ？一発で切らないと茎もボロボロになっちゃうし。」




北人「Aってすげぇんだ、(笑)」




A「バカにしてたんですか？」








適度な長さにして


選んであったリボンを巻いて


周りをかわいく包んで









北人「どうA？かわいい？」




A「かわいい！絶対喜びます！」




北人「ありがとうA。Aもちゃんと素直になるんだよ？」




A「はーい(笑)頑張ります。」








・









・









・

Valentine × 30→←Valentine × 28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す