Valentine × Kazuma Kawamura

Valentine × 21 ページ21

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A「.....ちゅー..........した.....」






逃げ出してきた


口の端についたチョコ、舐めてた


ちゅー、した





至近距離で目があったとき


その瞳の奥があったかくて、優しくて


あの場にいたらどうなってたか









A「..........はぁ、やめよ.....」





先輩のことばっか考えてても進まない


明日は遂にホワイトデーが来てしまう





女の子たちにバレンタインにもらったやつのお返し



あと壱馬先輩、北人先輩、翔吾先輩

慎くん、いっちゃんはもちろんなのと


海青くんと翔平、昂秀くんと龍くんと拓磨くん



翔吾先輩が部長やってて


翔吾先輩とは昔からの仲で仲も良くて


ダンス部には知り合いが多くて




ざっと５０人分ぐらいは作るんだけど。








..........あとは、壱馬先輩の別用かな。




思い出のガトーショコラ。


小さい頃に教えてもらった


実際にあそこでも出してるレシピのやつ



そこにクリーム添えて、



ママは桜って言ってたけど


私は私の好きなお花使う。





みんな用はマカロンだけど。








明日は早起きしなきゃいけないから



今日あんまり夜遅くまでやりたくないんだけど



すごい量作んなきゃいけないから


そう早くは寝れないかな





髪巻いて化粧してスカートもいつもより短くして


靴下は校則NGな可愛いやつ履いて


ネックレスなんかつけちゃったりして






卒業が迫る先輩たちとの最後のビッグイベント



背伸びしたって


いつもより気合い入ったっていいじゃん。









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？「何してんの？」




A「..........っえ！びっくりしたぁ、」




壱馬「Aが勝手に帰るからやろ、」




A「..........それは、先輩が、！」




壱馬「俺がなに？」




A「....................」




壱馬「うそうそ、ごめんって(笑)許してよAがかわいくってつい、」




A「..........っか、かわいくっ？！」




壱馬「ふは(笑)ピュア、笑」




A「..........要件はなんです？私忙しい」




壱馬「怒んなって(笑)明日、一緒に行こうよ」




A「..........あした？」




壱馬「これから作るんやろ？それ。荷物持ち手伝ってやるから、」




A「..........ひとりで大丈夫。」




壱馬「俺が行きたいって言ってんの。朝弁当置いてコソコソ行くなよ？」









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