Valentine × Kazuma Kawamura

Valentine × 17 ページ17

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Hokuto side.









優奈「壱馬先輩って意外と普通の男の人すぎた(笑)うまくいくといいなぁ」






俺の隣を歩く少し小さい優奈


柔らかくてあったかい、マイペースな俺とマイペースな優奈



お互いのんびり楽しくやってるつもり、




つもり、だったんだけどなあ








北人「ねぇ、なんで最近バスケ見に来てくれないの？」




優奈「..........え？」




北人「おまけに昨日は壱馬とデートしてるし、俺なんも言われてないし、」








優奈って北人のこと大好きだよなぁ、なんて


壱馬からも翔吾からもよく言われるけど



よっぽど俺のが好きだよね



俺のが年上なのに俺のが追いかけてる感じ









優奈「..........バスケ、楽しい？」




北人「え？めちゃくちゃ楽しいけど、」




優奈「そっか、笑」




北人「なんで？」








少し寂しそうに笑う優奈



俺のことを気にしてかなんなのかあんまり


胸の内を話そうとしないから



結構わかんないし、口に出さなきゃ伝わらないのに








優奈「バスケしてる北ちゃんはかっこいいよ。でもみんなの注目の的の北ちゃんは嫌。でもキラキラしてる北ちゃんが好きだから私何も言えない」




北人「..........優奈？」




優奈「卒業したら、もう無理かな、？」




北人「優奈、なんでそんなこと、」









何気なく呟いた一言が


この状況を招いているんだけど



バスケをしてる俺は好き


でもみんなの注目の的の俺は嫌い




そんなの嫉妬じゃん


それも全部俺にぶつけて欲しい









優奈「単純に壱馬先輩とAが羨ましい。付き合ってないのにいつも一緒で誰も入れないぐらいに仲良くて」




北人「俺らだってそうじゃんよ、」




優奈「私はそうでも北ちゃんは違うんじゃない？だってみんなからの黄色い歓声浴びて喜んでるでしょ？」




北人「そんなことないって、優奈。」




優奈「この距離感だったら卒業したら自然消滅でもしちゃいそうだよ。なんか私ばっかり北ちゃんのこと好きみたいで......」




北人「俺だって優奈のこと、」




優奈「ありがとう北ちゃん、ごめん今日は帰るね」









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バスケをしてる俺が好きだって言った優奈だから


調子乗ってバスケばっかやってて


優奈のこと放ったらかしにしちゃって




いつの間にか俺らの間には



大きな壁ができてしまってた









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