Valentine × 14 ページ14
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「まあ、そばに居てあげなよ」
A「先生までなに?」
「2人、この学校じゃ有名だから。この後出張だから行くよ?」
A「え、この状態で2人にするの?」
「変なことはしないようにな。仲良くね」
A「私の彼氏じゃないし、」
勢いで保健室まで来たものの
先生はもう出張に行っちゃったし
このカーテンを1枚隔てた向こうには壱馬先輩がいる
寝てる先輩なんて、見慣れてるはずなのに。
A「かずま、せんぱい.......」
好きなのに、言えない距離
みんなに頑張れって言われても
仕事においても関わりがある人だから
この距離はそう簡単に壊せるものじゃない
好きって言ってその答えがNoだった時
それが怖くて、その一歩が進めない
ブレザーは脱いで下のカゴに入ってる
いつも緩くつけてあるネクタイもカゴに
第3ボタンまで開いたワイシャツ
薄く開いた唇と綺麗な寝顔
寝ててもかっこいいんだよ。
A「..........好き、です......」
その綺麗な寝顔、
スヤスヤ寝てる先輩の頰に手を当てる
もっと近づきたい、でも近づけない
壱馬「..........A、?」
A「..........あっ、!」
壱馬「引っ込めんでもええやん、」
私の左手首をギュッと握る先輩の右手
ぱっちりと開いた目、
..........起きちゃった、
その目に見つめられるとどうしようもできなくなる
反らせなくなるし、逃げられない
壱馬「..........はい、」
A「..........え?」
壱馬「入れ、お弁当持ってこなかった罰や」
A「..........え?って、、!」
当然シングルの保健室のベッド
少しのスペースを空けて布団をめくった先輩
繋がったままの手を引っ張られて
いとも簡単に先輩の思い通り。
壱馬「..........こっち向いて、」
私を抱き締める右手
私と視線を合わせるために顎に添えられた左手
私を真っ直ぐ見つめる視線
ほら、またそうやって
壱馬「俺の弁当は、」
A「優奈にあげた。」
壱馬「なんで持ってこなかったん、」
A「..........先輩、他の人のご飯食べてた」
壱馬「他の人の?」
A「朝、食べてたじゃん」
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Kom.(プロフ) - ポムさん» ありがとうございます( ; ; )嬉しいです!! (2019年3月26日 8時) (レス) id: 43390e139f (このIDを非表示/違反報告)
ポム(プロフ) - 久々に小説に没頭して幸せな時間を過ごさせてもらいました!ありがとうございました(^^) (2019年3月25日 23時) (レス) id: 55cb29de3a (このIDを非表示/違反報告)
Kom.(プロフ) - 瑠菜さん» ありがとうございます(^_^)こんな高校生活、夢に描いてたけど実際そう上手くはいかないし思ってたのと違いますよね(笑)ファンだなんてありがとうこざいます嬉しいです!頑張ります!! (2019年3月14日 23時) (レス) id: 43390e139f (このIDを非表示/違反報告)
瑠菜(プロフ) - 読みながらこんな高校生活送りたかったなって思いながら浸ってしまいました。胸きゅんなシーンたくさんでにやけながら読んでました笑 これからも更新頑張ってください!密かにファンです。笑 (2019年3月14日 22時) (レス) id: 009eb1d3ca (このIDを非表示/違反報告)
壱愛(プロフ) - Kom.さん» そうなんですね( ; ; )その時は楽しみにしてますヽ(*´∀`) (2019年3月14日 20時) (レス) id: 54edd33d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kom. | 作成日時:2019年3月7日 8時