Valentine × Kazuma Kawamura

Valentine × 11 ページ11

・









・









・









Kazuma side.









壱馬「今日は優奈んとこ行かんの？」




北人「なんとなく壱馬のヘルプを感じてるから」




壱馬「なんやそれ、(笑)」




翔吾「だっていつも朝から店の手伝いしててギリギリに来る壱馬がこんな早いなんてなぁ？北ちゃん」




北人「ほんとほんと、雪降るんじゃない？」




壱馬「なんやねん、(笑)」







朝、勢いに任せて家を出てきてしまった



Aに好きな人がいた。


好きな人のこと、楽しそうに話すA



昨日はいい仕事した、そう思うけど


その代わりのあのダメージは大きくて



なんかお菓子作るのも嫌になって早く寝て


早く起きてそのまま来てしまった




でもちょうど朝からお花やってたAの母ちゃんに


お弁当学校で渡してって言ってる俺、




ちゃっかりしてるよな









北人「でもさ？壱馬って可能性もあるじゃん？」




壱馬「俺かわいい笑顔なんて持ってへんし、」




北人「そんな落ち込むことでもないでしょ。壱馬がもうちょっと押せば振り向いてくれるかもしれないじゃん」




壱馬「あの顔、相当好きって顔やったで？かわいい笑顔って翔吾？」




翔吾「は？なわけないやん！俺だってAとおんなじような家やないもん」




北人「そうだよそれもあるじゃん。家でも境遇が似てるって」




壱馬「あの人が頑張ってると私も頑張らなきゃって思うって、」




北人「壱馬だね、それは。ね、翔吾？」




翔吾「絶対壱馬やろ。仮に壱馬じゃなくても振り向かせるぐらいの勢いがなきゃダメやろ」




壱馬「仮にって俺じゃない可能性が高いんだから、」




翔吾「ま、Aと1番近い距離にいるの壱馬だけやし」




北人「そうだよ、諦めちゃダメだよ。壱馬の隣はAじゃなきゃダメなんだから」







同い年で３人とも早生まれ



地方から出てきて関西弁混じりの俺


北人も翔吾も地方から出てきてるから


方言混じりのこともしばしば



色々と似ている俺ら


心の底から同じクラスで良かったと


仲良くなれて良かったと思う。








北人「そういえばいつももぐもぐしてるおにぎりは？」




壱馬「今日弁当受け取って来てないからない」




翔吾「あれもAのなの？」




壱馬「そうやけど.....お腹すいたーなんか食いてー」








・









・









・

Valentine × 12→←Valentine × 10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す