Valentine × 2 ページ2
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壱馬先輩
おはようございます。
今日もお疲れ様です。
お弁当の横にそんなメモを書いて
足音を立てないように去る
そんな朝の日課
壱馬「..........A、」
A「..........っえ、」
壱馬「..........おはよ。こんな早いのかぁ〜だからいつも見ねえんだ」
A「..........なんで、起きて、」
壱馬「昨日疲れて早く寝ちゃったから?Aの匂いした気がして起きた」
A「そうですか....」
壱馬「はいこれ。お腹すいた時にでも食べてくれへん?増えてくばかりやから」
A「ありがとうございます。」
壱馬「いつもお弁当作ってくれてるお礼な」
A「..........じゃあ、もう行きますね」
壱馬「待てって、一緒に行こって着替えるから」
A「え、待って出るからまだ着替え始めないでくださいよ!」
高校2年の冬
バレンタイン周辺の時期は仕事で全部潰れてしまった
仕事と言っても手伝いのがふさわしいのか。
母がやってるお花屋さん
おしゃれな雰囲気で可愛らしくて
今やJKもたくさん訪れるようなお花屋さん
そこの手伝い漬けてあっという間に終わってしまった。
俗に言う受験休みというものがあったのにも関わらず。
私は普段と変わらない
むしろ普段学校に行くよりも忙しい日々を送っていたんだ。
壱馬「お待たせ。それ今度はホワイトデーのために作っとるんやけど、女子受けする方がいいかなぁって思って。A感想ちょうだいね」
A「私じゃなくてもいっぱい女の子いるくせに何ですか?」
壱馬「うちの向かいで店やってるAだからこそやんか?」
A「関係なくないです?」
壱馬「俺の立場もちゃんと理解してくれてる、それがAやろ」
川村壱馬 高校3年生
頭良くて、進路はもう決まってる
私の家はお花屋さん
対して彼の家は向かい側でパティスリーをやってる
対してとか言っても別にライバルではないんだけど。
彼と私を繋ぐのは、お弁当ただそれだけ。
彼は仕事熱心で家を継ぐらしくて
毎日毎日練習して気づいたら店で寝てる
それが彼、壱馬先輩
自分の作るもの、お客さんを幸せにするお菓子を
真正面から向き合って
それでかつ楽しそうに作る
そんな壱馬先輩を好きになるのにそう時間はかからなかったんだ。
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Kom.(プロフ) - ポムさん» ありがとうございます( ; ; )嬉しいです!! (2019年3月26日 8時) (レス) id: 43390e139f (このIDを非表示/違反報告)
ポム(プロフ) - 久々に小説に没頭して幸せな時間を過ごさせてもらいました!ありがとうございました(^^) (2019年3月25日 23時) (レス) id: 55cb29de3a (このIDを非表示/違反報告)
Kom.(プロフ) - 瑠菜さん» ありがとうございます(^_^)こんな高校生活、夢に描いてたけど実際そう上手くはいかないし思ってたのと違いますよね(笑)ファンだなんてありがとうこざいます嬉しいです!頑張ります!! (2019年3月14日 23時) (レス) id: 43390e139f (このIDを非表示/違反報告)
瑠菜(プロフ) - 読みながらこんな高校生活送りたかったなって思いながら浸ってしまいました。胸きゅんなシーンたくさんでにやけながら読んでました笑 これからも更新頑張ってください!密かにファンです。笑 (2019年3月14日 22時) (レス) id: 009eb1d3ca (このIDを非表示/違反報告)
壱愛(プロフ) - Kom.さん» そうなんですね( ; ; )その時は楽しみにしてますヽ(*´∀`) (2019年3月14日 20時) (レス) id: 54edd33d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kom. | 作成日時:2019年3月7日 8時