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辰「そういえば急に誘ってくれたけど、何かあった？」
そろそろ帰る？となる空気感が出始めた頃にそう言われドキッとする。
「何か…っていうか、その…。」
辰「ん？」
優しい眼差しで見つめられ、甘い声でどした？なんて聞かれて、私の心臓が爆発してしまいそうだ。
「これ…。」
私は大切に持ってきていた小さい箱を差し出した。
辰「もらっていいの？」
その言葉に頷くと、辰哉くんはそっと受け取ってくれた。
「す、好き…です…。」
箱を開けようとしていた辰哉くんにそう告げる。
辰「本当に？」
「うん…。」
辰「嬉しい。ありがとう。俺もね、本当はずっと好きだったよ。」
「え？」
辰「高校の時ね、俺Aちゃんのこと好きだったの。でも学生の時の年の差ってなんか大きく感じちゃってさ、無理なんだろうなって思って。それで別の人と付き合ったりしてみたんだけどね…。」
「私も…高校の時からずっと好きです…。」
辰「本当嬉しい。付き合おっか、Aちゃんのこと、大事にする。」
「はい！」
嬉しくて嬉しくて、ずーっとニコニコしている私に、かぁいいねとまた甘い声で言う辰哉くんは、箱を開けて中のトリュフチョコを一つ食べた。
辰「うまっ！Aちゃん料理上手だし、いいお嫁さんになるね！今から楽しみだなぁ！」
なんて言ってまた私を赤面させた。
その後、真子に連絡したらめちゃくちゃ喜んでくれて、でも辰哉くんには、Aのこと泣かせたら許さないから、とか言って辰哉くんに苦笑いさせてた。
END
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作者名：柊李 | 作成日時：2023年2月13日 22時
