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照「もうすぐバレンタインだからさ、俺この後デパート寄ってくんだ。」
海「え、逆チョコ！？」
照「んーまぁそれも買うけど、自分用も買いたくて。」
チョコが大好きだという岩本くんは彼女からももらえるけど、この時期しか買えないチョコを買うのが毎年の楽しみらしい。
海「なるほど、ちなみに私は今日スーパーで買い出しして、明日作る予定！！」
海ちゃんは付き合って二年になる彼氏に手作りチョコを渡すらしい。
照「阿部は？」
亮「えー？俺は彼女もいないし、多分妹と母親からもらうくらいかな。Aちゃんは？」
「え！？わ、私は…。」
海「Aちゃんは彼氏いるの？」
「いないよ！」
海「好きな人は…？」
「それは…。」
亮「いるんだね！」
照「どんな人？」
「え…えっと…バイト先の一つ下の後輩で…。」
私はラウールくんのことを大雑把に説明した。
3人ともニコニコしながらそれでそれで？と聞いてくれるから話しやすかった。
亮「え！？今朝も駅まで応援に！？」
海「それ絶対脈アリじゃん！！ね！！？」
海ちゃんのね？に二人もうんうんと頷く。
「そうかな…ラウールくん、優しいし…。」
照「俺だったら好きでもない子のためにそこまで出来ないな。」
亮「そうだよね、好きでもそこまで出来るかわかんないけど、好きならそこまでしたい気持ちはある。」
海「ほら！男二人が言ってるんだから自信持って良いって！チョコ渡す予定は？」
「悩んでて…。」
私がそう言うと、絶対渡すべき！！と3人に声を合わせて言われてしまい、渡す決心がついた。
お菓子作り苦手だし…というとこう言うのは気持ちだし、市販のものでもいいんじゃない？と言われ、一人で人の多いデパートみたいなところに行くのが苦手というと、この後一緒に行く？と岩本くんが言ってくれて、二人もそれ良いじゃん、チョコ好きの人と行けばおすすめも知れるし！と賛同する。
「岩本くん、本当にいいの？」
照「いいよ！その…ラウールくん、だっけ？に喜んでもらえるチョコ一緒に探そ！」
「ありがとう。」
四人で連絡先を交換し、グループLINEを作り、じゃあまた次の研修で、と別れた。
私は岩本くんと普段は行かないデパートへ。
バレンタイン直前の土曜とあって、人はものすごく多くて、でも岩本くんが俺の後ろ歩けば歩きやすいと思うって言ってくれて、その通りにすると本当に歩きやすかった。
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作者名：柊李 | 作成日時：2023年2月13日 22時
