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週末までも毎朝バスで会うわけで…。
康二くんは週末楽しみやなぁ！とかおすすめの料理は何だとか、本当に楽しみにしてくれているみたいで、私も楽しみな気持ちが増す。
金曜日の朝は降りていく時に、ほんならまた日曜に〜！！なんてまたぶんぶん手を振って降りていった。
可愛い。
康二くんて子犬みたい。
そんな風に思いながら私はその一つ先の停留所で降りた。
ついに日曜日。
時間通りに、待ち合わせ場所へ行くと既に康二くんは来ていて、スマホを触っていたのにふと視線を上げて私を見つけるとパァァと効果音が聞こえそうほど笑顔になって駆け寄ってきてくれた。
康「俺すごない？なんかAちゃんが来た感じがしてん！！それで顔あげたらほんまにAちゃんおってめっちゃ嬉しなってしもた！！」
「びっくりした。なんでわかったんだろ？って。」
康「俺実はな、超能力者やねん。」
真剣な顔に見える真顔でそんなことを言うから笑ってしまう。
「どんな能力？」
康「Aちゃんが来たらわかる能力。」
「んふふっ、すごい限定的な能力だね。」
康「そうやで。」
そこまで言って康二くんが笑うから、私も笑う。
早速行こか。と大体のお店の位置を教えてくれながら歩く康二くんの隣を歩く。
着いたお店はタイ料理屋さんにありがちなタイの国旗が出ていて、読めない字の看板が掲げられていた。
お店に入ると康二くんはお店の人と話し始めた。
久しぶりー！とか元気だったかー？とか。
でも奥からおそらくこのお店の料理人だろうなって感じの人が出てくると、その人とはタイ語で話し始めた。
タイ語になっても康二くんのテンションや笑顔は変わらない。
でも何を言っているかはわからない。
なんだか不思議な感じがした。
席に通してもらってから、タイ語話せるんだね、と言うと、子どもの頃はあっちで育ったから、と教えてくれた。
康二くんのおすすめのお料理をいろいろ注文して、それをシェアして食べた。
どれも美味しくて、康二くんが自信満々に言っていた通り、私はこのお店を気に入ってしまった。
食べ終わると康二くんが支払いをしてくれて、私も払うと言っても受け取ってもらえず、また一緒にご飯行ってくれたらそれでええよ、と言われた。
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作者名：柊李 | 作成日時：2023年2月13日 22時
