俺が恋した雪女【山本彰吾】

雪女 1 ページ1

彰吾side








季節は夏の真っ只中





クーラー効かねぇ… 、扇風機も壊れとる…






外はもう40℃超えの猛暑…






「 はぁ…はぁ… 、くっそ…あちぃ… 」ｸｯﾀｧ〜






マジで… 、どうなってんだよ… 、






頭がくらっくらする…何やこの暑さわ！←
(貧乏大学生なんですこの子)







？『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！』ﾄﾞｽｯ!!






つーか…





？『 痛ったぁぁぁい！』





「 ……… 」 ｲﾗｲﾗ





誰だよさっきから喧しいし騒がしいわ！！





ふとベランダを見てみると





？『あっつい…あ 、開けて…溶ける…溶けてしまう…』





髪も肌も目までもが真っ白な雪みたいな子が
ベランダの窓に全身引っ付けてそう言ってる






「 どっから来たんや… 」





ﾎﾟｶｰﾝ ｼﾞｰｰｰ






？『 開けて… 、開けてよ… 』







「 大丈夫か ? 」





いやぁ綺麗な目しとるわ…





『 …さっさと開けろ言うとるやろが！ 殺す気か！ 名を名乗れ！ 氷漬けにしてやる！ 』←





ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!!!!←






…………んぐっ!? ←






「 ……ﾋﾟｷｯ(°ㅂ° ╬) てめぇ誰や！ 」







『 いいから開けいや！ さっきから言っとるやろ！ 』







「 あーあーわーったっての！！！ 」






『 あぁ… あっつ… 、普通部屋の中って冷えてるもんじゃないの ? うーわあっつ… 』←






何や此奴…お礼もなしに文句しか垂れんのか←






「 ……あれ ? 何か冷えてきたんじゃけど… 、クーラー治ったんか ? 」





この子業者か ?←





『 それ 、私の冷気 。』





冷気 ? 生意気と間違えとるじゃろ←






『 信じてねぇな ? 』





「 うん 。 」即答




当たり前やん 。馬鹿なんか←





『 見て 。』




そう言って少女は髪を靡かせて両手を広げる






ﾌｧｻｯ…





「 部屋の中に雪… ? 」






そして雪はどんどん積もって行く






つーか… 。





「 あの…寒いんですけど… 」




『 えへへ 、でしょ〜 ?』ﾆｺﾆｺ






俺は…とんでもない奴に出会ってしまった…

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