第109話 ページ11
Aside
チュンチュンッ
バサバサッ
『んんッ』
森の中の鳥の声で目が覚める
流石は自然豊かなククルーマウンテンといったところか
窓からの日差しがまぶしくてなかなか目が開かない
窓とは反対の方向に体をよじったとき違和感に気がついた
私は一人であの広いベッドを使っていたはず
それなのに
目の前には人の気配
恐る恐る未だにしょぼつく目を開ける
パチッ
『…っ！』
そこには端正な顔立ちのお人形
もとい
イルミがすうすうと寝息をたてていた
危なかった
もう少しでイルミの鼓膜を破くところだったよ
それにしてもなぜイルミがいるのだろう
いや別に部屋はイルミの部屋だからいてもなんの問題もないんだけどさ
今日の昼くらいになるって言ってなかったっけ？もう終わって帰ってきたの？
頭に中は「？」で埋まっていくばかりで現状は何も変わらない
目の前に綺麗な顔があるだけ
よくよく近くで見ると肌のきめは細かいし髪の毛も私の髪と違ってさらさらストレート
そういえば昔イルミが間違えて私の髪の毛切っちゃって二人揃ってぎゃーぎゃーなってたなぁ
『ふふふっ』
あのときのイルミの慌てぶりは面白かったな
なんてのんきに思い出に浸っていたのに
イ「なに笑ってるの」
どうやら起こしてしまってようで
『ア、お、オハヨウゴザイマス！』
勢いよくイルミから距離をとると体中から一気に汗が出てくる
別に何かやましいことをしようとしていたわけでもないのに
ただ寝顔を眺めていただけで
なんて一人心の中で言い訳を並べていてもイルミはなにも言わない
不思議に思って無意識のうちに下がっていた顔を上げるとグイッと腕を引っ張られそのまま堅い胸板に当たる
肩が脱臼するかと思った
イ「オレまだ眠いからそのまま大人しくしててよね」
そう言ったかと思うと私を抱き枕にしたまま再び眠りについた
『え、このまま？』
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ひま - あああ……大好きです！！！続き待ってます、書いてくれてありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年11月3日 15時) (
レス) @page12 id: 752a786187 (このIDを非表示/違反報告)
ルノワール(プロフ) - あさん» ありがとうございます！更新がまちまちになってしまいますが頑張って更新していきますね (2022年10月28日 11時) (レス) @page12 id: 61bbbf59f1 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - めっちゃ好きです、応援してます (2022年10月14日 22時) (レス) @page11 id: 95cbd51ad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルノワール | 作成日時：2022年8月9日 12時
