作者達が迷い込む町 3 【小説】 (ページ13)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:8,010 hit

見える人　【名無しのチート】ページ13

.

玄関に来ると、ツインテで前髪パッツンで白いメッシュが入ってる女の子がいた。

女の子は顔を真っ青にしていて、よく見てみると床や壁やドア等が少し凍り付いている。

「す、すみません!! 悪気があってやったわけじゃ……!!」

「んにゃ? 私はここの主じゃないよ?」

「へっ!!?」

「それは後で溶かしとくよ」

分かりやすく驚く女の子に、思わずクスクス笑いながら言う。

この子、凄い分かりやすいな～(笑)

「じ、じゃあ……貴方はいったい……」

「ん～? 俺は名無しのチート、ここの住人さ。君は? 死神と雪女のハーフのお嬢さん」

怪盗○ッド宜しく赤い薔薇を出して、女の子に手渡しながら尋ねる。

「へ? あ、ベレッタ……です。あの……」

「ベレッタちゃんだね、宜しく。如何かしたかい?」

「そ、それ……なんですか?」

ベレッタちゃんが少し震えながら俺の背後を指差す。

俺の背後にはメリーさんしかいないが……

「どれ?」

「どれって……宙に浮いてる南瓜」

「やっぱり見えてるんだね」

俺は後ろを向き、メリーさんを招き寄せた。

“なぁに? ダーリン”

ふよふよ浮きながら俺の隣に来ると、メリーさんはベレッタちゃんを見た瞬間、彼女の目の前に移動し口を大きく開け彼女を食べようとした。

「ひえっ!!?」

「止めなさい」

メリーさんは俺の制止で止まり、口を閉じると俺の隣に戻ってきた。

「メリーさん」

“呼び捨てで呼んで、ダーリン♪”

「メリー、俺の知り合いを食べようとしないこと。分かったね? じゃないと嫌いになるよ」

“はーい……”

メリーが大人しくなった所で彼女を見ると、青くなっていた顔が更に青くなっていてわなわなと震えながらメリーを指差す。

「め、めめ、め…メリーさんっ!!?」

この子……声は聞こえないみたいだね…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ベレッタさんのキャラお借りしました!!

口調とか違っていたら直してください!! by名無しのチート