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目が覚めた。 利衣也 ページ27

私は、悪夢に魘されていた。

〈お前さえいなければ〉

〈破壊されなければ〉

〈苦しまなかった〉

〈まだ生きていけた〉

そんな言葉に私は何も言えなかった。

ただ一つ、私はずっと

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

と何かに助けを乞うように謝り続けていた。

「おい...大丈夫か?」

何処かの世界で私を呼ぶ声が聞こえた。

その声はどこか落ち着いていて、
まるで私をこの悪から救ってくれるみたいだった。

「にゃん…ここって?」

私は綺麗な和室に寝かされていた。

彼か彼女か分からない容姿の人に、
私は一瞬警戒した後、フードを被った人は言った。

「ここは俺の部屋。偶然近くにいたから連れてきたんだけど…」

私は直ぐに布団から出て、正座をしながら言った。

「みゃーを助けていただき、ありがとうございますにゃ!」

私の急な動きに反応し、直ぐ顔を上げる。

「みゃーの名前は利衣也といいますにゃ。気軽にりーで大丈夫だ…ですにゃ。」

私は必死で丁寧語にする。すると反射的にか、

「俺は北斗だよ!よろしく〜」

と挨拶をしてくれた。

〈この人だってきっとお前のことを恨んでいる。〉

〈この人にとってもお前は要らない存在なんだ〉

また頭からそんな声が聞こえた。私が頭を抱えて痛みを抑えようとした、

その時、北斗さんが私に話を振った。

「どうして利衣也さんはこの街に来たの?」

…覚えているけど言いたくない。

私はノリと直感で作ることにした。

「えーと、確か目が覚めたら怪我した雪豹がいたので、直しました。」

すると北斗さんは納得したように頷いた。

「なるほどね。」

私はこの世界をまだ把握できていない。だから最低限お返しをしたい!

「え、え〜と、私北斗さんの好きな物奢るので、好きな物一緒に食べませんか?」

北斗さんは乗り気なのかすら分からない。でも驚いたように私を見る。

「例えば?」

疑問形で聞いて来た。え?考えていない…

「…チーズケーキとか?」

北斗さんの目が輝いた。

「いこうか。」

え、即答?

いいのかそれで...

まあ私も好きだから良いんだけど…

「了解しましたにゃ!」

私は微笑み、啓礼のポーズをとった。

少し歩くと、ついつぶやいてしまう。

「結構廊下って長いんですにゃ…」

北斗さんはそれを知っているかのように、

「ああ、そうだな。」

と返答してくれる。

「うわぁ…外の景色って…ってあれ!」

外に出てから少しした後、歩いていると。

私の助けた雪豹が、固まっていた。

×した日 【名無しのチート】→←時間飛びすぎでスミマセン! 北斗



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ナナネコウサギ(プロフ) - 更新終わりました。 (2019年7月9日 6時) (レス) id: 9eeb5e90d1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナネコウサギ(プロフ) - 更新します! (2019年7月9日 6時) (レス) id: 9eeb5e90d1 (このIDを非表示/違反報告)
グランディ(プロフ) - 更新しました!! (2019年7月8日 21時) (レス) id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
グランディ(プロフ) - 更新します! (2019年7月8日 20時) (レス) id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナナネコウサギ(プロフ) - 更新終わりました。更新しますのメッセージうち忘れました。すみません。 (2019年7月8日 20時) (レス) id: 9eeb5e90d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グランディ x他16人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年6月16日 15時

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