暗殺者達が集まる家があるらしい

家の中　　佳乃 ページ9

「こんにちは」

と、挨拶をしながら家の中に入る。

靴が３足、３人は人がいるはずだ。

少しだけ話声が聞こえる部屋の扉を開けてみれば、そこにはやはり人がいた。

黒髪ロングの子と、ロリータファッションの子。

そしてもう1人、見覚えのある人がいた。

「えっと…篝さん、ですよね？お久し振りです、珠季です。」

「あっ、お久し振りです、珠季さん！暗殺以来ですね〜」

一度、複数人での暗殺で一緒になった人。

調月篝さん、がいた。

まあ、篝さんも名の知れた暗殺者だし、招待されていてもおかしくはない。

懐かしい、あの頃と全く変わっていない。

もう2人とも、お話がしたい。

話しかける勇気も、仲良くなれる勇気もないけれど。

同じ家に住むもの同士、仲良くできたらどうだろうか。

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