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驚愕 ここ。 ページ22



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「えええと、あの」

少年は急な俺の登場で余程焦っているようだ。まあ急に自室に見知らぬ奴が
侵入して来たら多少は驚愕するだろう。

「…悪い」

今回はノックもせずに俺が悪かったと反省し、そう反省の言葉を述べると
振り返り、部屋を出よう_とした。

側の机に置かれていた融合中の液体が入れられたフラスコが急に
爆発音を立て、中の液体を外に放出する。

その液体は俺の右手に振り掛かり、残りは床に落ちて行った。
俺の右手に振り掛かった液体は、丈夫な筈の手袋を溶かして行く。

「えええあの、すみませんっ!」

少年は即座にそう謝罪する。

「この液体、まだ試作段階で…そ、その…塩酸を非常に強めたら
どうなるのかと思って…実験途中だったのですが…すいません…」

その手袋は弁償します、と目の前の少年は告げる。俺は奇跡的に無事だった
右手を左手で手袋越しに撫でる。

「気にしなくても良いぞ。それにこの手袋特注だし、そこら辺の店じゃあ
中々売っていない代物だからな。」

「そ、そうですか…」

ですが後で弁償金は払わせて下さい、と少年は告げた。律儀だと思いながら、
俺はそこそこの値段を述べる。

「それと名前教えてくれねえか?呼びにくいだろう?」

呼ぶ機会があるかも不明だが、と思いつつもそう言う。だがこういう、
相手に名前を尋ねる時は自分から名乗るのが礼儀だ。俺は名前を述べる。

「俺はキャリー・メイサン。好きに呼べよ。で、お前は?」

「え、と…う…卯月 伊織です…」

「伊織ねえ…把握。…てかお前、顔色悪いぞ? 飯ちゃんと食ってるか?」

「えあ、さっき食べたんですけど…」

先程食べたというならば、栄養が日頃から不足しているのかも知れない。

「…そうか、まあ良い。飯は定期的に食えよ。」

本当は力尽くでも彼を引っ張り出し、栄養のある食事を摂らせるべきなのだろうが、
見たところ彼は人付き合いが苦手そうだ。ここは放っておこうと、俺は
伊織の自室を出た。

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鈴ちゃん♪(プロフ) - そうでしたか、無礼なコメント、申しわけございませんでした! (2019年10月7日 18時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
サワー(プロフ) - 鈴ちゃん♪さん» 更新しますよ!ですが私は少し忙しいので遅れます……! (2019年10月7日 7時) (レス) id: 59631e9c92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴ちゃん♪(プロフ) - 皆さまに質問です。続編が出ましたが更新はもうしないのですか? (2019年10月7日 3時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しました!報告忘れていてすみません。フォントもベーシックに戻しました! (2019年9月28日 22時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しますね! (2019年9月28日 11時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グランディ x他8人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年8月2日 16時

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