作者達が迷い込む町 ４【小説】

探しに行こう 月見里あさひ ページ40

「ただいまァ！あさひ、雫！」


彼方の声で、私ははっとした。


「あー、おかえり。」

「ン？雫ハ？何処行ったノ？」

「雫さん、出てっちゃったよ。これからは別行動にしようって言って。」


彼方がしょんぼりとうなだれる。


「私、探してくるね。何があったか聞かないといけないし。彼方も困るでしょ？」

「わァ、あさひちゃんありがとオ！」

「その余所余所しい呼び方やめろ。気味悪い。」


記憶がないって聞いたが、それが嘘の可能性が高いんだよな…

ここに来た時起こしたの彼方だし。

この街はずっと夜の筈なのに明るさで私は目が覚めた。あいつのせいに決まってる。


「じゃあな。私が帰ってくる迄にその呼び方治せよな」


私は戸を開け、外に出た。


「あさひさん、どこへ行かれるんですか？」


あすか が 現れた！


「ああ、雫さんを探すの。」

「私も手伝いましょうか？」

「ありがと。」


かくして、私とあすかで雫さんを探すことになった。

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