作者達が迷い込む町４【小説】 (ページ20)

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ここどこ！！　穹ページ20

『んんんんんん…！！ここどこだよ…！』

歌声を追いかけてきたのはいいものの、途中でぴたりと声はやみ、

どこから聞こえてきたのか分からなくなった椎凪空、ただいま絶賛迷子中。

てかここ、広すぎだろ！！

あっちこっち歩きまわって、僕の数少ない体力じゃもう限界だよ…。

『ん？』

前方に自動販売機発見。

ラッキー…何か買おう。

『…なんだよこの自動販売機』

意味わからん。なんでカレーだの激辛シチューだのがあるくせにジュースはないの！？

蜜柑ジュース飲みたいのに！！

皆知ってる！？蜜柑は正義なんだよ！！←

…っと、取りみだしちゃった。

まぁとにかくマシなのを探そう…。

「ん～、あー、えぇー？」

マシなのがない！

ほんとに何なんだこの世界…。

なぜマシなものが売ってない！

…あっ。

隅の方にコンポタあった…。

観察眼には自信があるのになー、と思いつつ、コンポタのボタンをピッと押す。

まぁいきなり変な世界に来て取り乱してたんだ、しゃ―ないしゃ―ない。

そう自分に言い聞かせ、缶のふたを開けコンポタを一口飲む。

『あったまる…』

コンポタっておいしいよね…。

皆もそう思うでしょ？

　思うよね？ ( 圧 )

うんうん、分かってくれたらいいのだよ。

ていうか、こんなとこで迷ってたらやばいよね。

一生迷い続けて、誰にも見付けてもらえず孤独死…なんてことはないだろうけど。

でも、このまま迷い続けては困るのは確か。

取りあえず、誰かに巡り合わなきゃ！！

そう意気込む僕の背中に、声がかかった。

「あの～…」

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声掛けてくれたのは誰でもいいです！
できればつなげてもらえたらな～、と思ってます