やっと脱出 by Mashiro Lio ページ14
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メキッ、バキバキッ!
「へ……?」
なんの変哲も無かった木々が意思を持ったかのように、うねうねと動き出した。
もやしちゃんの右足に木の根が絡みつく。
え、何!? ここは運動エネルギーぶっ放して破砕すべき!? 熱エネルギーで燃やすべき!?
あたしがとりあえず手を前に出して構えた、その時。
「ちくしょう……ッ離れやがれってんだよシナチク野郎どもがッ!!!」
もやしちゃんが暴言と共に、水を入れた小瓶を木の根に叩きつけた。
その途端、
ゴウッ
「火炎瓶!?」
そう、木の根が炎上したのだ。
しかも、かなりの勢いで。その木の根は、「熱い熱い!!」とでも言うかのようにぐねぐねと身をよじり、火から逃れようとする。
この匂いは…………灯油か。安全性が高いやつでよかった。重クロム酸とか硫酸とか使ってたら、手についたら…………と思うと恐ろしくなる。
「って、うあっつあっつつ熱い熱い熱い!!」
も、もやしちゃん……!?
もやしちゃんまで熱い熱いと言い出した。
とりあえず手をかざして、もやしちゃんだけ火から守る。
あたしが火傷しないかって?
エネルギーさえ吸収しちゃえば、大丈夫! 燃焼なんていうド派手な反応は、エネルギーが足りなくなると、できないのさ!
「ま、真白さん…………?」
もやしちゃんが「えっ…………?」な顔してるけど、これがあたしの能力なんです。
こうしているうちに、木の根はメラメラ燃えていき、果てには動かなくなって、ゴトッと地面に落ちた。
「「脱出成功ー!」」
2人で手を取り合って飛び上がる。
「にしても、もやしちゃんの能力すごいねー!」
「真白さんこそすごいです!」
「いやいや! 火炎瓶とか、使用エネルギーすごいでしょ!?」
「真白さんこそ、なんで火傷してないんですか!?」
なんだかおかしくて、2人そろって笑い出す。
「じゃあ、今度こそ森からでよっか」
「ですね!」
ーーーー
「で、ここがコンビニだよ。いっぱいいろんなものがそろってんの!」
「そうなんですね!」
あたし達は、無事に森を脱出して、あたしが最後に買い物をしたコンビニに来た。
「ここなら、メイクとかアクセもあるんだよ〜」
「へえ〜!」
……って、あれ? 中に誰か、いる……?
ーーーー
引き続き、もやしさんお借りしました!
「誰か」は誰でも大丈夫なので繋げちゃってください!
紅葉だけどもここどこ…? 紅葉→←いぇあっ☆って場合じゃないから!ここ何処だしおすし!← 椎凪穹
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Mashiro Lio(プロフ) - 終わりました! (2019年8月25日 13時) (レス) id: 6bdf3daa52 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 更新……というか軽く修正します (2019年8月25日 12時) (レス) id: 6bdf3daa52 (このIDを非表示/違反報告)
MILK(プロフ) - あ、お話いっぱいです!移行お願いします! (2019年8月7日 17時) (レス) id: 4af98e85a9 (このIDを非表示/違反報告)
MILK(プロフ) - 更新します! (2019年8月7日 17時) (レス) id: 4af98e85a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見里あさひ(プロフ) - こうしんしました。 (2019年8月7日 16時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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