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死柄木弔side
テレビを付ければどのテレビ局も雄英高校の体育祭を生中継していた
主にヒーロー科の奴らが目立った活躍を見せ観客や実況のバイブスは常に最高潮だった
どいつもこいつも身を粉にして戦っていた
雄英に潜入しているAも例外ではない
「皇A かなり活躍してましたね」
「ボロボロだったけどな」
「…大丈夫でしょうか」
時計を見ると既に6時を過ぎている
心配性の黒霧はきっとAの帰りが遅いのが心配でならないんだろう
気付いてないようだがさっきからずっと同じグラスを拭いている
流石の俺も今回ばかりは心配した
あんな悲惨な姿になってもまた立ち上がるAを見て思わず舌打ちをしてしまったくらいだ
アイツが7.8歳の頃から一緒にいたが諦めが悪いやつだと知らなかった
いつもどこか冷めているAがまさかあそこまで勝利に執着するとは予想してなかった
俺の知っている皇Aという人間が何処か遠くに行ってしまうんじゃないかと思った
「…ただいま」
横から聞きなれた声と香りがしてハッとする
声のした方を見れば包帯ぐるぐる巻きになっているAがいた
俺が考え事をしているうちに黒霧に連れてこられたようだ
「これ… 消して」
その手には銅メダルが握りている
言われた通り Aからメダルを受け取って両手で触れれば灰になって消えていった
Aは灰になっていく様子を何を考えているのか分からない冷たい目で見ている
「まだ痛むのか…それ」
「微妙に痛い 火傷って大変だね」
「跡は？」
「残らないように治癒してもらった」
黒霧に出されたオレンジジュースを受け取ったAはストローを咥えながらそう答えた
Aは先生のお気に入りだ
常に冷静だし頭も切れる
それに何より先生に順従な駒だ
自分が駒にすぎないと知っているのにAは先生に全てを委ねている
俺とAは似ているようで少し違う
だが互いにとって互いが比較的大切な存在という部類に含まれていることに違いは無いのだろう
「学校中に電話してこないで」
「別にいいだろ」
「用件は？」
「特になかった」
呆れたように溜息をつくAの肩を4本指でトントンと叩く
Aは俺を無視して夕食を食べ始めた
遊泳の制服を着たままのAを見て底なしの優越感に浸る
嗚呼 敵だってヒーロー共にバラしてぇな
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ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙さん！今回もありがとうございます！白昼夢メインで更新を続けてまいりますが新作も着々と進めております！何卒よろしくお願いいたします！ (2020年4月14日 19時) (
レス) id: f0730c5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - いつもはコメントなどしないのですがばぐさんの作品は素晴らしい作品ばかりでいつもコメントさせて頂いております！拝啓シリーズお疲れ様でした！白昼夢も更新頑張ってください！また、新作が出た際には必ず見に行きます！ほんとに大好きです！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - ぴのさん» ご指摘ありがとうございます。変更させていただきました。ご不快な思いをさせてしまっていたら大変申し訳ありません。 (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - なむなむさん» ありがとうございます！設定画面で｢画像の挿入｣をタップしてアップロードを開くと画像を編入できると思います！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - きいろさん» ありがとうございます！そんなふうに思っていただけて幸いです！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年3月8日 21時
