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まだ少し痛む体に鞭を売って足を進める
保健室でリカバリーガールにある程度治療はしてもらったが彼女も今日は忙しくて完治までは出来ないらしい
傷は塞がったものの痛みはまだ引かない
「…全然ダメだったなぁ」
＿＿＿＿全く歯が立たなかった
轟くんが氷しか使ってこないのに腹が立って本気を出したっていうのに結局負けてしまった
多分彼は私が女だからって手加減してたんだ
通路の窓が光に反射して痛々しい姿の私を映す
青い瞳は個性を使いすぎた影響で赤く染まってしまっている
もうしばらくすれば赤みは引くから構わないのだが個人的にこの色が嫌い
髪色にも合わないし私に赤は似合わない
「あ… すみません」
「…こちらこそすまない」
そんなことを思いながら足を進めて観客席に繋がる階段を歩いているとドンッと誰かにぶつかってしまった
眼鏡をクイッと上げて私を見る細身の男性
(…こりゃあ まずったなぁ)
私は彼を知っている
彼はサー・ナイトアイ 個性は｢予知｣
オールマイトの唯一のサイドキックとして活動していたこともある
最も厄介なのは彼の個性だ
発動条件は知らないが彼は人の未来を予知することが出来る
私みたいな不完全な個性じゃなくて完全に未来を予知することが出来る
私はあくまでも予測だ
だから本人の意思で変えることができる
だが彼が見た予知は必ず起きる
本人の意思でどうこう出来ない
発動条件を知らない以上あまり関わりを持つべきではないだろう
私としては一刻も早くこの場を去りたい
「先程の試合拝見させてもらった
君の個性は私によく似ている」
「…はい 15秒先まで予測出来ます」
「やはりそうか…」
｢ふむ｣と言って顎に手を当てた彼は私がいることを忘れたかのように考え込み始めた
え… これ私もう行っていいのかな？
サー・ナイトアイはそんな私にも気付かずに考え込み続けている
「し、失礼します…」
「…」
私の声にすら気付かない
一様声は掛けたしもう良いだろう
.
彼を置いていくように私は観客席に戻った
すれ違う人達は包帯ぐるぐる巻きで顔に湿布を貼っている私を見て顔を顰める
コソコソと話し声も聞こえてくるが全部無視
Ａ組席に戻れば皆も私を心配して声をかけてくれるが疲れていた私はそれらを適当に返す
グラウンドは私と轟くんのせいで会場が滅茶苦茶になってしまったようで会場整備をしている所だった
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ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙さん！今回もありがとうございます！白昼夢メインで更新を続けてまいりますが新作も着々と進めております！何卒よろしくお願いいたします！ (2020年4月14日 19時) (
レス) id: f0730c5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - いつもはコメントなどしないのですがばぐさんの作品は素晴らしい作品ばかりでいつもコメントさせて頂いております！拝啓シリーズお疲れ様でした！白昼夢も更新頑張ってください！また、新作が出た際には必ず見に行きます！ほんとに大好きです！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - ぴのさん» ご指摘ありがとうございます。変更させていただきました。ご不快な思いをさせてしまっていたら大変申し訳ありません。 (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - なむなむさん» ありがとうございます！設定画面で｢画像の挿入｣をタップしてアップロードを開くと画像を編入できると思います！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - きいろさん» ありがとうございます！そんなふうに思っていただけて幸いです！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年3月8日 21時
