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轟くんたちは緑谷くんの騎馬と戦っていて私に気付いていない
今が絶好のチャンスだ
グイッと轟くんの首に掛けられていたハチマキを2本奪い取る
「何ポイントだ！？」
ドッと強い鼓動がなってすこし緊張しながらハチマキに書かれたポイントを見る
開いた手に入っているハチマキを見れば明らかに0の数が多い
「1000万ポイント！！」
「うわっ！まじかよ！」
『ここで1位が交代だァァァ！！
後ろから迫っていた皇チームが1000万ポイントハチマキを奪還したァァ！！！』
私が奪い取った瞬間 競技開始の時のように全騎馬が私たちを狙う
逃げ回りたいところだが見事にぐるりと囲まれてしまっている
袋の中のネズミとはまさにこのこと
「皇ちゃんと俺に掴まってろ！！」
「う、うん！」
ぎゅっと肩を掴むと心操くんはかなりの速さで自ら騎馬に向かって走り出した
しかも正面に立ちはだかるのは爆豪くんたちの騎馬だ
正気かと心の中でツッコミを入れる
だが心操くんは策なしで特攻するようなことはしない
きっと何か術があるからこうしているんだ
そう信じて肩を掴む手に力を入れる
前からは爆豪くんが私の首に向かって手を伸ばしてくる
ふわりと甘いニトロの香りがする
(ヤバい！爆破される！！)
反射的に目を瞑ると体がぎゅんと下がる感覚がして逆に目を開けてしまう
その瞬間 先頭だった心操くんはスライディングをして騎馬と騎馬の間をすり抜けた
それに着いていくように私たちも騎馬から逃れることが出来た
バッと振り返れば爆豪くんが敵の私ですら顔負けの恐ろしい顔をしている
ヒュッと思わず息を飲んだ時 競技終了のブザーが鳴り響いた
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１位になったことを確認した私はゆっくりと騎馬から降りる
心操くんが肩を痛そうに押さえている
ずっと私をおぶってキツい動きを繰り返していたからだろう
「ありがとね 心操くん」
「こちらこそ 皇が1人でポイント稼いでくれなかったら危なかったし…」
「いやいや 心操くんのおかげだよ」
彼が居なければ根本的に騎馬が崩れていたかもしれない
そう伝えれば心操くんは嬉しそうに頬をかいた
それから尾白くんともう1人の彼の洗脳を解いた
「それじゃあお疲れ様」
「次もし対戦したら容赦しねぇからな」
「完膚なきまでに倒すね」
「少しくらい手加減しろよ」
軽く手を振って心操くんに別れを告げ私は昼食をとるべく耳郎さんの元へ向かった
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ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙さん！今回もありがとうございます！白昼夢メインで更新を続けてまいりますが新作も着々と進めております！何卒よろしくお願いいたします！ (2020年4月14日 19時) (
レス) id: f0730c5fd6 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - いつもはコメントなどしないのですがばぐさんの作品は素晴らしい作品ばかりでいつもコメントさせて頂いております！拝啓シリーズお疲れ様でした！白昼夢も更新頑張ってください！また、新作が出た際には必ず見に行きます！ほんとに大好きです！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - ぴのさん» ご指摘ありがとうございます。変更させていただきました。ご不快な思いをさせてしまっていたら大変申し訳ありません。 (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - なむなむさん» ありがとうございます！設定画面で｢画像の挿入｣をタップしてアップロードを開くと画像を編入できると思います！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - きいろさん» ありがとうございます！そんなふうに思っていただけて幸いです！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年3月8日 21時
