3話 ページ4
爆豪side
「…待ってろ」
アイツらと最後に会ったあの日言った言葉
俺が一番の高額納税者になった暁には自分の事務所を創立する
それが俺の目標だ
アイツらの気の抜けたような顔を見て満足すると共に安心した俺はヒーローとしての忙しない毎日を過ごしていた
日常活動である繁華街のパトロールをしていると嫌でも目に映ってしまう
今ではアイツの名前を聞かずに終わる日がないほど有名人になってしまった
「見てあのCM！ティアちゃん可愛すぎ！」
「ティアちゃんがこの前雑誌で着てたワンピース買っちゃった〜！」
「本当に憧れるよね…！！」
甘そうな飲み物を片手に持った女子高校生たちが巨大モニターに映るアイツを見て悲鳴をあげている
ヒーローデビューしてからわずか2年
アイツはNo.6ヒーローになりやがった
高校1年の時からランクインしていたというハンデはあるにしても飛躍しすぎだ
『ずっと待ってるから迎えに来て』
モニターに映るアイツは純白のドレスを身にまとって画面越しに手を伸ばしてくる
言わずもがな更に悲鳴を上げる女子高校生
雄英で知り合った経営科の奴が自分のブランドを立ち上げたようでアイツをモデルに起用
相乗効果でドレスブランドは爆発的なヒットを見せどっかの国で開かれたショーにも出演したらしい
「チッ… 遠くに行きすぎなんだよ」
泣きそうな顔で｢待ってる｣と答えたアイツとは思えないほど遠くに行ってしまった
俺はアイツに事件解決数だって負けている
今回のランキングでNo.29だった俺はとにかく休みなく働いていた
舐めプ野郎に負けたことが腹立つ
「あ！爆心地だ〜！」
「サイン書いてくれるかな？」
ランドセルを背負ったガキンチョが俺を指さしながら叫ぶ
人を指さすなって教育されなかったのかよ
｢安心をもたらすのがヒーローだ｣といつかジーニストが言っていた言葉を思い出す
「さっさと紙よこせ！！！！」
「やったー！ありがとう爆心地！！」
「いいなー！」
笑顔で駆け寄ってくるガキンチョの相手をしている時もアイツの顔が頭の中をチラついていた
渡されたノートにサインを書く
そこには色んなヒーローのサインが書かれていてギャングオルカやエンデヴァーのものもあった
＿＿＿＿ こいつ勇気あんな
ペラッと前のページをめくるとそこにもヒーロー達のサインが書かれている
Hestiaと筆記体で記されたアイツのサインもある
近くて遠い距離感を改めて感じた
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犬井(プロフ) - 臨時教師…この展開私の好物です((やめろ これからも、まったりでいいのでマイペースに更新頑張ってください(´･ー･`)ﾌﾌﾝ (2020年3月5日 12時) (
レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです これからも、頑張って続けて下さい 応援しています(#^.^#) (2020年3月3日 16時) (レス) id: 1fbc4252fc (このIDを非表示/違反報告)
(´???｀) ぬん(プロフ) - 心の底から言います.......爆豪とくっついて.....あっこの作品大好きです (2020年3月1日 23時) (レス) id: 3a7d3d0190 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 永久さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - Leoさん» 前作から引き続きご愛読していただきありがとうございます！彼女の思いが伝わったようで嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月26日 19時
