22話 ページ23
麗日side
2年ぶりに会うAちゃんは相変わらず可愛くて思わず抱きしめてしまった
呆れ笑いしながらも背中に手を回してくれるAちゃんが愛しくて愛しくてたまらない
…なんかAちゃんまた可愛くなったなぁ
私の憧れはいつでもAちゃん
高校時代からずっと憧れてて高1の時に彼女から貰ったデパコスのリップは未だに大切に保管してある
ここぞという時にしか使えていない
今日だってAちゃんが着そうな淡い色のワンピースを着てきたっていうのに当の本人はモノトーンコーデで大人っぽく見える
何事においても一歩先を進むAちゃんには一生かなわない
そんな彼女に彼氏がいないことにはそれほど驚きではなかった
なんていうかAちゃんは皆のアイドルっていう感じ
誰か一人のものにならない感じがしていた
だから好きな人がいると答えられるとは思ってもみなかった
「誰なん！？何処のどいつがAちゃんのこと誑かしてるん！？」
「ちょっ… 酔うから」
Aちゃんの薄っぺらい肩をグラグラと揺らすと微かに男性物の香水の香りがした
…これ ウチ知っとる香りや
まさかと思ってかAちゃんを見つめているとまるで肯定するかのようにニコリと笑った
「ホークス！？ホークスなんか！？」
「声が大きいよ」
「否定しないのね！？！？」
予想外の答えにあんぐりとしてしまう
皆も目が点になっている
嘘やろ… Aちゃんホークス好きなん？
「月躬弖が皆のアイドルじゃなくなる…」
「…だめだ ショックがデカすぎる」
「漢らしいよな！ホークス！！」
上鳴くんと瀬呂くんは娘に恋人ができた時のように肩を落としているし切島くんは嬉しそうにAちゃんの肩を叩く
爆豪くんはポカンとしていて完全に魂が飛んでいっている
…失恋してしもうたな爆豪くん
「でも失恋確定してるから何もしないよ」
「え…」
私の頭をポンポンとリズム良く撫でながら片手でカシオレを飲むAちゃん
その言葉でさらに場の空気は冷たくなる
Aちゃんに好きになられて付き合わない人なんているのだろうか
いくらホークスでもAちゃんが本気になればコロッといきそうだ
「ホークスは私の親代わりだから」
「…そうなんか」
そんなことないよって言いたいけど言えない
きっとAちゃんは諦めてるんだ
現実主義のAちゃんは叶わないことをいつまでも夢見るようなことはしない
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犬井(プロフ) - 臨時教師…この展開私の好物です((やめろ これからも、まったりでいいのでマイペースに更新頑張ってください(´･ー･`)ﾌﾌﾝ (2020年3月5日 12時) (
レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです これからも、頑張って続けて下さい 応援しています(#^.^#) (2020年3月3日 16時) (レス) id: 1fbc4252fc (このIDを非表示/違反報告)
(´???｀) ぬん(プロフ) - 心の底から言います.......爆豪とくっついて.....あっこの作品大好きです (2020年3月1日 23時) (レス) id: 3a7d3d0190 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 永久さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - Leoさん» 前作から引き続きご愛読していただきありがとうございます！彼女の思いが伝わったようで嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月1日 13時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月26日 19時
