第二章 ページ7
.
しのぶから噂の鬼を 青の彼岸花を捕まえたという報告が入った
屋敷に連れてくるよう伝令を入れ 他の柱たちを召集しておいた
しばらくすると鬼の子を連れてきたようで屋敷の入口のほうから足音が聞こえてきた
瞬間 その場の空気が冷たくなった
柱たちも彼女の登場に緊張している
柱全員と鬼の子が集まったことが確認できたので襖を開け 皆の前に出る
「突然 集めてしまってごめんね 今日は空が明るいようだ 晴天なのかな」
________ ジャリッ
庭の砂利を踏みしめる音が聞こえる
「お館様におかれましてご壮健そうでなによりです 益々のご繁栄をお祈り申し上げます」
最年長者である行冥が皆を代表して挨拶をしてくれる
「ありがとう 行冥
それと鬼の子 来てくれてありがとう」
彼女がいるであろう方向を向き感謝の意を述べると彼女から負の雰囲気が流れ出る
『北西方向に五十人の弓矢部隊 南南東方向に八十人の隊員が待機中 これは私を殺すために配置していると解釈していいの?』
万が一のために配置していた兵をすべて見破られてしまう
____ まさかこれほどまでとは
「そうならないといいのだけどね」
『そう』
私に向ける殺意はどんどん強くなる
しかしそれは私じゃない方向に変わる
『保証してくれるんじゃないの?』
「お館様が配置したのなら俺はどうすることも出来ねぇよ」
『チッ… 使えない人間』
どうやら来る前に天元と何か話でもしていたよう
「ごめんね でも君が攻撃してこなければ私たちからは何もしないよ」
『…』
「君の名前は?」
『朱雀院A』
「鬼になって何年が経つ?」
『八年と少し』
殺気は向け続けているが私の質問にはしっかりと答えてくれる
そこで私は最大の質問を仕掛ける
「君は鬼舞辻無惨にとって特別な存在なのだろう もしかして君が青の彼岸花なのかい?」
私の問いに空気が静まり返る
誰かの唾を飲み込む音が聞こえる
少しの沈黙を破り彼女が口を開く
『私は無残様の特別な存在
それは事実だけど
____ 私は青の彼岸花じゃない』
彼女はハッキリと答えた
では何故 太陽の下を歩ける?
血肉以外を口にすることが出来る?
柄にもなく質問攻めをしてしまう
『私が何故 太陽に当たっても死なないかは無惨様も分からない 』
2300人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月3日 22時) (レス) @page44 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - どうして完結なんや…() (11月20日 5時) (レス) @page44 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
こいちご。 - ちょっとあまりにも私と解釈一致すぎて泣いてます (2022年12月14日 0時) (レス) @page9 id: 72d95f658b (このIDを非表示/違反報告)
⭐️穂乃果⭐️ - 面白すぎて大草原www (2022年3月6日 10時) (レス) @page15 id: 1b52ef822c (このIDを非表示/違反報告)
ふじか(プロフ) - 続きがとても気になります…! (2021年9月29日 20時) (レス) @page44 id: ae671ca5ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ばぐ | 作成日時:2019年12月19日 17時