検索窓
今日:20 hit、昨日:90 hit、合計:968,258 hit

ページ33











夢を見た



酷く恐ろしい夢







私の傍らで両親が真っ赤に染まっている



見ただけで分かる



心の音は止まっている









私の前には黒い隊服を着た集団がいた




悪鬼滅殺と文字が入った刀を持つ人間









けれど私の頸に刀を当てることはせず




ただ手を引いてどこかへ連れていかれる







両親の遺体は消えてなくなった




鬼だから当たり前だけど







人間に手を引かれ歩く私は




ふと水溜まりに映った自分を見る








そこにいる私は母によく似た硝子のような瞳をしておらず 朱色に染まっている




牙は生えていないし爪も伸びていない





ただ瞳だけ 変わってしまっている





























はっと目が覚めると私は自身の部屋にいました




すっかり眠ってしまっていたようです




八年ぶりに眠りにつきました







無惨様の後継者と認められたあと 無惨様の血を大量に摂取した為 対応するための体力が底をついてしまったのでしょう




それよりも先程見た何とも現実味のある夢のせいで冷や汗が止まりません




柄にもなく心拍数も上がっています






鏡を除けば夢で見たような私はおらず いつも通りの瞳をしています







「A 入りますよ」






お母様が私の元を訪ねてくださったよう




障子にはお母様だけでなくお父様の影も映っています




私のことを心配してわざわざ来てくださりました







やはりあれは悪い夢




両親ともに健在しており私の瞳も変わっていません




久しぶりに眠ったのが良くなかったのでしょう






お父様が林檎を持ってきてくださったので三人でゆっくり話しながら食べました





それから両親は私の無事を確認すると無惨様に任されている仕事があると言って部屋に戻っていきました





























猗窩座side







朱雀院Aが




いやA様が後継者に任命された








前々から知ってはいたもののいざ後継者となると心做しか距離を感じてしまう






A様に出会ったのは八年前だった






あの方に特別扱いされる新しい鬼がいると聞いて少し興味が湧いた






さぞ実力の高い鬼なのだろうと思い心を躍らせていた







「初めまして 朱雀院Aと申します」





ぺこりと頭を下げる仕草はとても綺麗で人間の時は身分の高い人間だったのだろう





そう瞬時に理解することが出来た

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (942 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2300人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼舞辻無惨 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月3日 22時) (レス) @page44 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - どうして完結なんや…() (11月20日 5時) (レス) @page44 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
こいちご。 - ちょっとあまりにも私と解釈一致すぎて泣いてます (2022年12月14日 0時) (レス) @page9 id: 72d95f658b (このIDを非表示/違反報告)
⭐️穂乃果⭐️ - 面白すぎて大草原www (2022年3月6日 10時) (レス) @page15 id: 1b52ef822c (このIDを非表示/違反報告)
ふじか(プロフ) - 続きがとても気になります…! (2021年9月29日 20時) (レス) @page44 id: ae671ca5ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ばぐ | 作成日時:2019年12月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。