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胡蝶から噂の鬼を捕まえたと連絡が入り偶然任務で近くにいた俺と宇髄が蝶屋敷に来た



しばらく待っていると言い表せないほど禍々しい空気が流れてきた



胡蝶と噂の鬼がちかづいてきている


宇髄も気づいたようで門の前で待ち構えることにした





徐々に近づくその足音に緊張しているようで心臓はいつにもなくバクバクと音をたてている






「さぁ こちらです!」



胡蝶の声と共に鬼はやってきた



『…はじめまして?』



鬼のくせに挨拶はちゃんとするらしい






あんだけ今まで感じたことの無いような禍々しい空気を放ってたくせに現れた鬼は恐ろしく顔立ちが整った鬼だった



宇髄も派手だと騒いでいる







俺達が柱だということは理解しているのだろうに逃げ出す様子はない


それどころか余裕すら感じる


瞳に数字は書かれていない


けれど噂通り太陽の光を浴びても死ぬことはないようだ ピンピンしている







そしてその鬼はゆったりと蝶屋敷を見渡した


そこからはあっという間だった


気づいたら恐ろしく整った顔が目の前に来ていた




『貴方 稀血ですね』




鬼は俺の首元でクンクンと鼻を鳴らした

一瞬のことで理解するのに時間がかかった



「…!!」



はっとして刀に手を添えるとその上から鬼の手が乗せられた

俺の間合いにいるから日輪刀を握らせないようにしているのだろう





『別に襲おうとしているわけじゃないから殺さなくてもいいでしょう?』






すこし拗ねたような声色で口をとがらせて鬼がそう言った





確かに この鬼は俺たちに殺意を向けるどころか相手にすらしていなかった



俺の稀血は珍しい方で鬼たちを酔わせることができるがコイツは酔うことなくただ匂いをかいできただけ






いや 違うだろ


鬼は殺すんだ

殺さなきゃ罪のない人間が死ぬ




一匹鬼を下ろせば五十人救える


上位の鬼になれば百人救える




危うく流されてしまうところだった


鬼は殺すんだ


大切なものを守るために






「俺は鬼を斬るんだァ」


『うん 知ってる』


「…だからお前を殺す」


『貴方には無理だよ 諦めた方がいい』



鬼は俺に向かって諭すように言う



「俺がお前より弱いってか?」



俺の問いに鬼は ふっと笑う



『だって貴方 悩んだでしょう?


私の言葉を聞いて殺すのを躊躇った』



「…!」



『そんなんじゃ大切なものも守れない』

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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月3日 22時) (レス) @page44 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - どうして完結なんや…() (11月20日 5時) (レス) @page44 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
こいちご。 - ちょっとあまりにも私と解釈一致すぎて泣いてます (2022年12月14日 0時) (レス) @page9 id: 72d95f658b (このIDを非表示/違反報告)
⭐️穂乃果⭐️ - 面白すぎて大草原www (2022年3月6日 10時) (レス) @page15 id: 1b52ef822c (このIDを非表示/違反報告)
ふじか(プロフ) - 続きがとても気になります…! (2021年9月29日 20時) (レス) @page44 id: ae671ca5ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばぐ | 作成日時:2019年12月19日 17時

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