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第三章 ページ12







『ありがとう鳴女さん』


「いえ ご無事でなによりです」





琵琶を持ってこちらに見向きもしない鳴女さんにお礼を言いました



「あ、あの…!」



一緒に連れてきた真澄は敵のアジトにいるということもありとても怯えています




『こちらにおいで 真澄』




ちょいちょいと手を引くと真澄は安心したように私の後ろをテクテクとついてきます





『お腹空いてない?』


「い、いえ!空いてません!」


『そう』




何故かビシッと敬礼をする真澄とは反対にギューとお腹がなる音がしました


ふっと思わず笑ってしまうと真澄はポコポコと私の背中を叩きながら「笑わないでくださいよ〜」だなんて言ってきます




私の部屋には食べ物があるのでそこへ向かおうと歩き出すと一番出会いたくない人に会ってしまいました





「A その人間はなんだ?」





________ 無惨様です






『私の側近にするつもりの者です』



「鬼殺隊の者を俺へ報告せずに連れてくるとはどういうつもりだ」



『先程 産屋敷耀哉及び柱ら九人との接触に成功しました また彼らは私のことを青の彼岸花だと勘違いしているも発覚しました』



「そうか よくやった それに免じてその人間のことは認めてやろう」



「ヒッ…!!」





無惨様は私の頭を優しく撫でた後 真澄の顔をじっと見つめるので真澄は怖がってしまい私の後ろに隠れました







「もう懐かれているようだな」



『おかげさまで…』



「側近にするのは構わないが何か衣服を与えろ 隊服姿でうろつかせるのは許さない」



『承知致しました』





去っていく無惨様の後ろ姿に深々と頭を下げると真澄も焦ったかのように頭を下げました


どうやら順応性は高いようです





『よかったね真澄』


「え?」


『無惨様に認めてもらえたんだよ』


「それって…」






少し複雑な顔をする真澄


それもそのはず鬼に認めてもらうとはどういうことなのか混乱するものです






『殺されないから安心していいよ』


「本当ですか?」


『うん 約束』





小指を立てると真澄も小指を結んでくれました 指切りげんまん… 特別なことなどしていないのに真澄はふにゃりとした柔らかい笑みを浮かべました




___ この子を選んで正解だった







無惨様に言われたように隊服を着させているのは私も嫌だったので真澄を連れて何か服を買いに行くことにしました

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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月3日 22時) (レス) @page44 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - どうして完結なんや…() (11月20日 5時) (レス) @page44 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
こいちご。 - ちょっとあまりにも私と解釈一致すぎて泣いてます (2022年12月14日 0時) (レス) @page9 id: 72d95f658b (このIDを非表示/違反報告)
⭐️穂乃果⭐️ - 面白すぎて大草原www (2022年3月6日 10時) (レス) @page15 id: 1b52ef822c (このIDを非表示/違反報告)
ふじか(プロフ) - 続きがとても気になります…! (2021年9月29日 20時) (レス) @page44 id: ae671ca5ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばぐ | 作成日時:2019年12月19日 17時

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