156話 ページ7
緑谷side
結局 月躬弖さんら無傷で解決してしまった
今まで彼女が困難にぶち当たる時 助けを求められてきたのは僕達だった
だから僕達が彼女の支えであり
彼女のヒーローであるとそう思っていた
だけど本当は違った
彼女は勝手に1人で強くなれる
彼女のヒーローは自分自身だった
やっと隣に立てるようになったと思った
同じステージで輝けるようになった
肩を並べられるようになった
そう思っていた
下を向いていたはずなのに気が付いたら僕達の前を走っている
速すぎる光に僕達は追いつけない
｢住む世界が違う｣ ｢置かれた状況が違う｣
そのどれもが痛いほど分かった
『ミルコそしてヘスティアらの好戦によりわずか30分で事件は解決してしまいました！！』
ニュースキャスターが興奮した様子で現状を報告している
どうやらミルコも月躬弖さんも帰るようで別の車に乗り込もうとしている
その時 月躬弖さんはふと振り返って救出した女の子に手を振っていた
カメラも月躬弖さんとその女の子を映して感動的な言葉を述べている
その時 カメラの奥でナイフと思われる光る何かを持った男が映った
「ちょっ…！！あれ！！！」
「敵がまだいるじゃねぇか！！！」
皆も男に気が付いたようで声を荒らげる
もちろん月躬弖さんは既に気付いていて女の子に駆け寄る
そして彼女を抱きしめて敵に背を向けた
今の月躬弖さんは個性が使えない
それに対して敵はナイフで背を向けている月躬弖さんに襲いかけようとしている
ニュースキャスターも悲鳴をあげる
月躬弖さんの腕の中にいる女の子は不安でいっぱいの顔をしている
それに対して月躬弖さんは
＿＿＿＿＿＿＿＿ 優しく笑っていた
『大丈夫 私が守るから』
この場に適さないような酷く優しい声で女の子に微笑みを向ける
本当に大丈夫なんじゃないかと思ってしまうほど落ち着いた声だ
ヒュッとナイフが空気を裂くような音がした
その時 画面全体が真っ白に染まった
「え！なにこれ！？」
「Aちゃんは！？無事なの！？！？」
何も見えない状況にパニックになるが音だけは聞き取れた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ バサッ
翼が羽ばたく音がした
まさか月躬弖さんの個性なのか…！？
視界からスルリと白さが引いていってそれが羽だったことに気がつく
そして画面には敵を背負い投げして腕を拘束した月躬弖さんが映っている
月躬弖さんには羽が生えていた
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あまね(プロフ) - かっちゃん‼️尊いな！ (11月20日 3時) (
レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - 笑えない君も見てきました！すごく儚くて泣きながら読みました。こっちの拝啓シリーズはもう終わってしまったのですか？続いてくれるのを待ってます！毎日見るので！白昼夢や新しい作品も頑張ってください！ (2020年4月15日 18時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2020年3月6日 22時) (レス) id: 0c51310dc0 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - お疲れ様ですもう原作に追いつきますか('()')早い。見ててワクワクして楽しかったです!無料で読めるなんて作者さんに感謝です(占ツクを作ったh((((まぁいいか)これからも頑張ってください。私も勉強とか習い事がんばります。長々すみません！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 更新お疲れ様です〜！派閥5人組の絡みも好きですし、地味に仲のいい障子君との絡みも好きでした。AnotherStoryも楽しみです…！話に出てくる作者様のオリジナルキャラが増えそうな予感…？覚えられなさそうですが、楽しく読ませていただきます！ (2020年2月26日 22時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月22日 18時
